864:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:30:24.37 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「……絵里、さん、貴女は今、私を殺そうと…?」
絵里「そうね。苦痛を少なく死ねるように、調整はしているけれど」
殺意は確定。
奥底へ沈められた絵里の本来の意思がそれだけはと抑えていたが、時間の経過と共に掻き消されつつある。
知り、ダイヤはもう一つ問いを。
ダイヤ「………ご存知、ですか?この数キロ圏に、一般の方々が身を寄せる避難所が複数あると」
絵里「凍結圏内には大規模なアリーナが一つ、公民館の類が二つ。少なく見積もって二千人はいるでしょうね」
深々に呼吸。
意図的に、デオキシス細胞を活性化させる。
極低音に機能を止められた体に鞭を打ち、強引に再起動をかけていく。
ダイヤ「絵里さん、貴女は…その方々までを殺めようと?」
絵里「不運だった。そう思ってもらうしかないわね」
強く、歯を食いしばる。
誰に教えられた訳でもないが、ダイヤは体感に確信している。
デオキシス細胞の再生を使えば使うほどに、体は侵食されていくと。
穂乃果が見たという青と橙に染まった英玲奈の素肌。
それはきっと荒事の中で数々の傷を負って再生を重ね、深い侵食を受けた結果。
ダイヤへと移植された細胞は少量。まだ大丈夫?
否、そうとは限らない。
ミカボシ山で二戦、デオキシスから幾度もの致命撃を与えられ、先ほども絵里から負わされた重傷を急速に回復した。
短期間に活性化を重ねすぎている。この上で女王と対峙したならば…
委細構わず。ダイヤは決然と立ち上がる。
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