884:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:43:16.33 ID:ha7ZcpN9o
千歌の周囲を炎が取り巻いている。
その背後には大きな…黒と金、炎で彩られたポケモンが。
まるで三国志、中国甲冑を思わせる威容。武に秀で、炎を纏った豚の姿。
逞しい四肢は力感を宿し、千歌を守るべく大きく振るわれる。
普通だと、自分に課してきたそんな殻を打ち破る時。
千歌は片手を掲げ、そのポケモンの名を呼んでいる!
千歌「お願い!エンブオー!!」
『ブオオオッ!!!』
聖良「ほのおタイプ…ノーマル専門のトレーナーでは?」
だけではない!
その隣には静かなる麗。頭は白薔薇、目元にはミステリアスなマスク。
両腕もまた赤青の薔薇束のようで、立ち姿から高貴なる芳香を漂わせ。
全身から放たれる強力なオーラは河川敷の草花へと干渉し、味気ない芝生は瞬時にして瀟洒な薔薇園を成している。
千歌「ロズレイドもお願い!私、あの人に勝ちたい!」
聖良「マルチタイプに鞍替え、ですか」
いずれも、千歌の育てたポケモンではない。
激闘の気配に、千歌は実家へと連絡を取っていた。そして一時的な通信交換を。
手持ちの中から戦闘向けでない子、レベルが低めの子を実家へと預けている。
危急の時、何よりも頼るべきは家族。代わりに手にしたのは姉たちのポケモン!
千歌「美渡ねえ、志満ねえ。力を借りるね!」
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