919:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:11:07.86 ID:ha7ZcpN9o
同様に相方を留め、千歌と聖良は互いを見合う。
聖良の辞書に容赦の二文字はない。ヒードランを擁しているからと攻め手を一体だけに収めるつもりはさらさらなし。
聖良「来なさい、マニューラ」
『ニュウラッ!』
ルビィ「あ…!気をつけて千歌ちゃん、あのマニューラ強いよ!」
聖良「その通り、本来のエースはこの子」
千歌「げ、そうなの?氷だし…って、はやっ!?」
まだ距離はある。
そんな感覚に慎重な対応策を練っていた千歌へ、マニューラは既に五歩圏内!
鋭く研がれた鉤爪は鋭く、千歌を殺めずとも両手足の腱を切断する狙い。極めて低姿勢での接近!
理亞(姉さまの十八番、最下段からの掬い上げ!動けなくして終わりだ!)
千歌「っ、ロズレイド!お願い!」
聖良(想定通り。そう応じざるを得ないでしょうね)
下段から擦り上げられたマニューラの爪を、ロズレイドは薔薇と荊を織ったウィップでに受けようとする。
だが草と氷、タイプ相性の不利はロズレイドへと受けを許さない。
鋭氷に補強されたマニューラの爪はカミソリめいた斬れ味でそれを裂き、二、三と踏み込みロズレイドを追い込んでいく!
千歌「ううっ、頑張れロズレイド…!」
聖良「ここは攻め時、“どくびし”はあくまで遅効性。甘んじて踏みましょう」
毒荊による蓄積ダメージを無視し、マニューラを猛然と突撃させている。
焦ってはいない。単独でロズレイドを落とさせようというのではない。
マニューラの役割はあくまで牽制、多芸なロズレイドが奇妙な動きをできないよう留めてくれればそれで構わない。
聖良「これで…落ち着いて狙える」
千歌「…!!」
地が熱を含んでいる。
四つ脚を通じ、ヒードランの口へと地熱が集まっていく。
吸い上げられ、体内に込められた熱は目の前に流れる一級河川を茹だらせることが可能なほど。
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