962:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:36:54.35 ID:ha7ZcpN9o
メガガルーラと聖良、ウツロイドのラッシュ戦は一旦の決着を見る。
ガルーラの体がぐわりと浮かび、ずしりと背が地面へ。
吹き飛ばされた。打ち負けたのだ!メガシンカ体が!
千歌「そんなっ、大丈夫!?」
『ガルゥラ…!!』
まだ目に力はある。すぐさま立ち上がり、闘志を絶やしてはいない。
子ガルーラも隣へと並び、対面に浮遊するウツロイドの姿を睨みつけている。
だが、やられてこそいないが打ち負けた事実が重い。
一本一本の腕が強烈な岩弾の如し、自在に動くそれが八本も。
戦闘力の高さを、千歌は一撃を身に受けて知っている。
ウツロイドの寄生、そのトリガーは強い願望。願い。
何かを求める人間へと甘言を弄し、取り入って取り込むのだ。
聖良が求めたのは妹を守るための力。
戦闘能力を爆発的に向上させる寄生とこれほど相性のいい願いもない。
ウツロイドにどんな意図があるのかはわからない。
人を侵略の尖兵と化すことを意図しているのか、それとも単に、願いに反応する習性なのか。
ただ一つ確かなのは、鹿角聖良の戦闘員として鍛えられた体はウツロイドにとって最上の戦闘パーツであるという事実!
理亞「………っ…!」
理亞は涙を拭い、それでも溢れてくる涙をそのまま、目に悲愴な光を宿して前へ。
追い回し、傷付け、酷いことをたくさんした。
千歌やルビィに助けてだなんて、そんな都合のいいことを言えるはずもない。
既に手持ちは尽きている。
身一つ、姉の心に言葉を届かせるべく歩み寄る。
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