964:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:37:48.96 ID:ha7ZcpN9o
ルビィに手を引かれるまま、理亞は呆然と後方へ歩いていく。
聖良の腕はしなり…千歌を横薙ぎに殴り付ける。
重打、再びメガガルーラが受けを!
千歌の足の出血は止まっていない。
ルビィが縛ってくれたことで少しだけ緩和されているが、銃で撃たれたのだから一刻も早い治療を要する重傷だ。
一応、大きな血管からは外れている。
混乱の中の発砲ながら、聖良のトレーナーとしてのプライドは銃によって致命傷を負わせることを拒んでいた。
ただし銃創は銃創、流れ出た血の量に千歌の顔色は白みはじめている。
それでも千歌は、聖良の前に颯爽と立つ。
聖良『う゛、ゥゥ、タカミ、ちか…』
千歌「どうして、か。なんでだろ?うーん、色々あるけど…」
理由はと聞かれても、人間は一々理由を考えて生きていない。
そういう人もいるのかもしれないが、千歌は少なくとも理詰めタイプの人間ではない。
直感的に「助けたい!助けなきゃ!」と思ったのだ。
ただ、そこの思考を深めてみるならば…
鹿角姉妹が瞳の奥に抱えている悲しみ、それを癒してあげたいのが無条件の思いとして一つ。
ポケモンを戦い合わせれば、トレーナーの間には無言の絆が生まれる。
激闘に鎬を削った相手を助けたいというのも一つ。
千歌「それと…私も妹だから、理亞ちゃんが今どんなに辛くて悲しいかわかるんだ。
美渡ねえ志満ねえ、あと果南ちゃんの心が消えちゃうって言われたら…怖くてたまらないもん」
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