過去ログ - |w´‐ _‐ノv空に軌跡を描くようです
1- 20
18: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/03/26(日) 22:33:04.81 ID:ark0cRN00
《青ヶ島鎮守府高射部隊、Gun Tank-01より周辺空域各員に伝達。対空掃射を開始する、注意されたし!》

《Jaguar-01よりGun Tank-01、自衛隊に味方の弾に当たる間抜けはいない。存分にばらまかれたし!》

────戦況は急速に動き出していた。

青ヶ島の周辺を半円状に包囲した深海棲艦たちは、砲弾をまさしく雨の如く青ヶ島とその目前の海域に降り注がせる。

対する青ヶ島艦隊は圧倒的寡兵で逃げの一手に見えて、その実要所要所で的確に反撃ししばしば敵艦隊の勢いを寸断していた。

《敵群体捕捉!

Jaguar-04 FOX-3!!》

《照準を付けられないように気をつけろ!》

一方我らが空はといえば……まぁ、一言で表すなら“宴もたけなわ”ってところか。

|w´‐ ‐ノv《Spear-03, FOX-3 FOX-3》

12機のジェット戦闘機による、八方からの波状攻撃。群れの内外から伸びてくる火線に撃ち抜かれた深海棲艦機が、次々と火の玉と化して波間に消える。
本来その小ささと旋回性能の高さ、何より数の多さで世界中の空軍機を蹂躙してきた悪魔の下僕。だが、“鎮守府”という餌に釣られて巨大な群体として密集してしまった今、利点を捨てた奴等はほとんど射的の的も同然だ。

だがその一方で、反撃の間隔は短く、勢いは激しくなっていく。青ヶ島正面海域や沿岸部を覆っていた群体も、徐々に範囲を広げ、間隔を開けて分散の気配を見せる。

《駆逐イ級4、此方に向けて一斉に発砲!》

《Break, Break!!》

更に、いよいよ駆逐艦や軽巡が此方に向けての対空射撃を開始した。

《敵群体、散開の気配を見せています!》

ミ#゚ ゚彡《許すな!間断なく射撃を加えて動きを抑制しろ!!》

とどのつまり、私たちは“敵艦隊を青ヶ島に釘付けにする”という任務を完璧に遂行していたと言える。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
51Res/41.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice