過去ログ - |w´‐ _‐ノv空に軌跡を描くようです
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◆vVnRDWXUNzh3
[saga]
2017/03/26(日) 21:48:32.67 ID:ark0cRN00
|w´‐ ‐ノv「……」
風防ガラス越しに、私は眼下の海を見下ろす。今し方飛び立った防空指揮艦【かが】の横には、大洗女子学園の巨躯が横たわっている。
私は挨拶するように学園艦に向けて軽く左手を挙げてから、隊長機に続いてその場を飛び去る。
……見えないことは知っているが、これは出撃前の軽い儀式のようなものだ。
私が生きている限り、やめることはない。
ミ ゚ ゚彡《青ヶ島鎮守府、聞こえるか。此方は第2機動防空隊所属、富佐儀虎(ふさ・よしとら)二等空佐。
現在F-14J 4機編隊をもって其方に急行中、状況オクレ》
《此方青ヶ──府、旗艦龍驤!S……-01、到着は──……分後や!?》
応じた声は、雑音と轟音に飲まれがちで途切れ途切れに聞こえてくる。
どうやら激戦の真っ只中にあるらしい。
ミ ゚ ゚彡《到着は20分以内と見込まれる。状況オクレ》
《当鎮守──的…利!既に随伴艦巻雲、天龍が中…─戦闘能力を喪失!
敵規模、…容は不…!正面にヲ級elite3、リ級1、ル──2!他20〜30隻が…方を包囲!》
ミ ゚ ゚彡《敵艦載機の総数は?》
《全容把…は不…能や!少────500近くやと…う!》
ミ ゚ ゚彡《情報提供感謝する、なんとか耐えてくれ!》
|w´‐ ‐ノv「……500近くとは穏やかじゃないですねー」
青ヶ島鎮守府は、先ほど通信を受けた龍驤の他に瑞鶴も配備されており、加えて基地航空隊も編制されている。
対深海棲艦の重要拠点の一つなだけあって、戦力は充実している。だがそれは、“質と量を両立した敵”を跳ね返せるほどのものではない。
ミ ゚ ゚彡《救援を急ぐ。加速しろ!》
《《《了解!》》》
富佐隊長の声は冷静ながら、一刻も早く苦戦中の友軍を救いたいという焦燥がその下に見え隠れしていた。
その声に釣られたか柄にも無く鼓動を早める胸を抑えつつ、私も機体を加速させた。
まぁ、私の焦りの原因は隊長とは別のところにあるけれども。
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