過去ログ - 田中琴葉「私、お味噌汁なんだって」佐久間まゆ「えっ」
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64: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:34:33.36 ID:xc4llwxt0

 ……私は、やっぱりダメダメだ。

 アイドルになれば、自分を変えられると思ってた。
 ライブもステージも経験して、それなりに人前にも出れるようになって、私、変われてるとそう思ってた。
以下略



65:名無しNIPPER[sage]
2017/03/29(水) 19:35:04.69 ID:Hagv8TSNO
気のせいか途中のレスに師匠いるような気がする


66: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:36:32.28 ID:xc4llwxt0
===

 プロデューサーさんの後について廊下を歩く。
 その間ずっとまゆの胸の奥の方は、ジクジクとした疼きにも似た感情に苛まれてました。

以下略



67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:37:41.78 ID:xc4llwxt0

 事実、琴葉さんが突然倒れてしまった原因がまゆたちの喧嘩に無かったと、言い切ることなんてできません。

「……っと、いけね」

以下略



68: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:39:16.56 ID:xc4llwxt0

「まゆ」

 ビクリと、小さく跳ねた私の体。

以下略



69: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:40:31.79 ID:xc4llwxt0
===

「ちょっとちょっと突然どーしたの? まーたこの子は暗くなっちゃって」

 呼びかけられて、ハッとする。
以下略



70: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:42:44.23 ID:xc4llwxt0

 そう、そうだ。私、悩んでいることがあったんだ。

 一人じゃ答えが出せなくて、誰かに相談したくって。
 だから私、恵美のことを呼んだんじゃない。
以下略



71: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:44:02.02 ID:xc4llwxt0

「それってさぁ、所謂一つのタブーだよね〜。
 歳が離れてるのもそうだけど、教師と生徒、本来ならば好きあっちゃマズい禁断の関係」

「うっ……ま、まぁそうだね。……そんなことは、その子にだって分かってるよ」
以下略



72: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:45:30.19 ID:xc4llwxt0

「でさ、本題に入らせてもらうけど」

 だけど私はトンと恵美がグラスを置いた音によって、意識の行方を戻された。
 いけないいけない! 今はまだ、こっちの話が終わってない。
以下略



73: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:47:17.73 ID:xc4llwxt0

 私の言葉を笑って誤魔化し、恵美がテーブルの上に頬杖をついた。
 そうして私を見つめる視線は、まるでこちらの考えを、全て見透かしているようにも見える。

「まっ、アタシの知ってる田中琴葉を、その子の立場に置いてみれば……導き出される結果は単純。
以下略



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