過去ログ - 田中琴葉「私、お味噌汁なんだって」佐久間まゆ「えっ」
1- 20
67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:37:41.78 ID:xc4llwxt0

 事実、琴葉さんが突然倒れてしまった原因がまゆたちの喧嘩に無かったと、言い切ることなんてできません。

「……っと、いけね」

以下略



68: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:39:16.56 ID:xc4llwxt0

「まゆ」

 ビクリと、小さく跳ねた私の体。

以下略



69: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:40:31.79 ID:xc4llwxt0
===

「ちょっとちょっと突然どーしたの? まーたこの子は暗くなっちゃって」

 呼びかけられて、ハッとする。
以下略



70: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:42:44.23 ID:xc4llwxt0

 そう、そうだ。私、悩んでいることがあったんだ。

 一人じゃ答えが出せなくて、誰かに相談したくって。
 だから私、恵美のことを呼んだんじゃない。
以下略



71: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:44:02.02 ID:xc4llwxt0

「それってさぁ、所謂一つのタブーだよね〜。
 歳が離れてるのもそうだけど、教師と生徒、本来ならば好きあっちゃマズい禁断の関係」

「うっ……ま、まぁそうだね。……そんなことは、その子にだって分かってるよ」
以下略



72: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:45:30.19 ID:xc4llwxt0

「でさ、本題に入らせてもらうけど」

 だけど私はトンと恵美がグラスを置いた音によって、意識の行方を戻された。
 いけないいけない! 今はまだ、こっちの話が終わってない。
以下略



73: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:47:17.73 ID:xc4llwxt0

 私の言葉を笑って誤魔化し、恵美がテーブルの上に頬杖をついた。
 そうして私を見つめる視線は、まるでこちらの考えを、全て見透かしているようにも見える。

「まっ、アタシの知ってる田中琴葉を、その子の立場に置いてみれば……導き出される結果は単純。
以下略



74: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:48:52.22 ID:xc4llwxt0

「だけど、さ」

 恵美がポツリと呟いて、私のことをジッと見据える。
 その顔はとても真剣で、さっきまでのノリの軽い彼女とは別人に見える。
以下略



75: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:51:37.06 ID:xc4llwxt0

 ハッキリ言って、卑怯以外の何でもない。

 親友という存在を、否定の為の材料に使う。
 成就するかも分からない不確かな恋と、大切な友達を天秤にかける。
以下略



76: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:52:58.59 ID:xc4llwxt0

 そうして恵美が、今度はキリッとした顔つきになって言う。

「それに……もしもアタシが琴葉と同じ人を好きになったなら、手加減なんてする気ないよ? 
 全力で琴葉と勝負して、全力で恋心ぶつけあって……だったらアタシが負けちゃっても、素直に祝福できる気がするし、
以下略



77: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/29(水) 19:55:22.27 ID:xc4llwxt0
所恵美
i.imgur.com
i.imgur.com
とりあえずここまで。次ぐらいで最後まで行きたい所存。


112Res/78.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice