過去ログ - 「完璧すぎる兄は〇〇である」
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2:練習中[saga]
2017/03/29(水) 23:53:17.90 ID:6m58MNPW0
妹「うん、おはよう」

友人(仮)「いま、軽く馬鹿にしたでしょー!」


速攻でバレた。油断できない。
彼女は小学生から高校一年までずっと一緒にいる。親友というよりは幼馴染が一番合ってるだろう。
私よりも長い髪にムカつくぐらい整った顔、可愛い?なにそれ、羨ましい。
天使が居るなら彼女のことを言うんだろう。クラスの男子にも人気な彼女だ。ああ、そうです。

…羨ましかった。


「みーちゃんだって可愛いのに」


私のあだ名を言いながら余裕の一言。正直に言えよ、私のほうが絶対に可愛いって。襲ってやるから。


友人(仮)「怒らないでよぉー」


私はわざと歩く速度を上げて、幼馴染(笑)を置いて行く、負けたくない。負けたくないんだよ。
必死に追いつこうと小走りに歩く彼女の顔は少しだけ赤くなり、登校する男子どもの顔をだらしなくする。
ちょっとだけ涙目の彼女は萌えを体現しているのだろう。だってすれ違う男子共の声を聞いて欲しい。



「やっぱ可愛いよな静琉さん」「ああ、天使だよな」



彼女は有名だ。下の名前で呼ばれているのは珍しいが全校生徒の前で名前で呼んで欲しいと言ったのだから当然だ。
生徒副会長、一年生なのに何故か副会長になってしまったのは、家柄なのかそれとも可愛けりゃなんでもいいのかこの学校。
校長は話が短くて好きだけど、生徒の意見を尊重するというのは若干にしてクレバーだと思う。悪く言えば適当。

私は耳を両手でふさぎつつ、聞こえないふりしながら学校に着いた。勝ち負けは、私のボロ負けだ。ボロの意味知ってる?私知らない。


幼馴染(笑)「あ、お兄さんじゃない?」


静琉さん、貴女は気がつかなくて良い事を気がついてしまったね。残念よ。ここでさよなら。


親友(静琉以下親友)「ちょ!苦しいよぉ」


気がついたら首を絞めていた。
暗殺者も唸らせることができると思うほど静かに、息を殺して幼馴染の後ろに回り込み、腕を首にそのまま体重を掛ければという感じに、極めていた。


兄「何をしている、危ないことをするんじゃない」


おおう、お兄様、違うんです。こやつが貴方に気づいてしまったので口封じするためにこんな事をしてしまったんです。
言い訳を考えるだけで、どっと冷や汗が全身から出てくるのを感じる。気づかれた上に注意された。普通のことなのに、何か言いようのない嫌なものを全身で感じる。


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