3:練習中[saga]
2017/03/30(木) 00:09:39.43 ID:cTJpxMZW0
そんな気持ちを知ってか知らずか、兄の目は細くなり、質問に答えなければいけない気がした。
怒っているのか、それとも呆れているのか。
妹「ただじゃれてるだけです」
苦しい言い訳だった。そう言うと同時に親友の首を開放した。
親友は何か言いたげにこちらを見るが、兄に用事があったのかすぐに兄と話し始める。
兄も私に興味を無くしたのか静流と会話をする。
私は特に用事がなかったのですぐにその場から離れた。ばれないように静かに、ダンボールで侵入するあの人のように気づかれず。後で教えられたのだけど、兄は私の奇行をずっと見ていたらしい。
…本気で怒ってたんですか?不安になるじゃないですか。
結局、幼馴染なのか親友なのか静琉の立ち位置がよく分からない。私自身が一番に混乱している。
そんな意味のない自問自答で、つまらない授業をやり過ごし。
やはり幼馴染は男の子だったらそうしようと、わけのわからない結論を出すと同時に、昼休みになっていた。
妹「詰んだ」
親友「え?何が??」
キョトンと首をかしげる姿がナチュラル過ぎて襲いそうだった。可愛い。小動物ですか貴女は。
しかしそんなことを行っているほど今の状況は危うい、昼休みにする事といえばまず最初に食事だろう、その後に読書、運動、昼寝。
何をしたっていい、でも最小限にすることは決まっている。食事なんだ。でも私の前にはなにもない空間だけがただ虚しく広がる。
親友「机の上を見たって何もないよ?」
うん、言われなくても分かってる。そうじゃないの親友。私ね、大切なもの忘れてしまったの。
親友 「もしかして…お弁当忘れちゃった?」
はい、その通りです。親友は少し困った様な顔で私に問いかけた。ついでに半分個する?と心優しい事まで言ってきてくれる。
しかし私はそれを丁重に断り、腕を組むとどうしたものかと悩む。一つ二つ三つ、買いに行くしかないな。
結論は出た。凛と立ち上がり。教室から出ようとした。引き戸のノブに手を掛け、クラスのみんなが見ていないことをいいことに爽やかな笑顔で勢いよく開く。
妹「行ってきます」ガラガラ
兄「…どこにだ?」
妹「帰ります」
兄「今から家にか?」
oh...ええ、そうです。この教室に用事がないはずの兄が立っていました。私との距離、約数センチ。
目眩がする、顔から血の気が引いていく。地球上のありとあらゆる物を凍らせてしまいそうな兄の目線。それが私を捉えている。
エターナルなんとか?終わり?死ぬの?
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