過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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22: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 02:56:15.78 ID:lOVwawcb0
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鞠莉『グッドイブニーング、ダイヤ♪』


夕食を終え、自室に戻ると携帯が鳴り響いていた。

着信に出ると鞠莉さんの甲高い声が耳を突く。


ダイヤ「なにかありましたの……?」

鞠莉『いやいや、今日部室で宝石騒ぎがあったじゃない?』

ダイヤ「宝石騒ぎって……」

鞠莉『昔は一緒に石を探して見つけたあとも『お父様にすっごい叱られたー』って泣きながら私や果南に電話をかけてきてたなぁって、思って心配になっちゃって♪』

ダイヤ「今日、失くしたのはわたくしじゃないんですけど……」


つまり、今日の事件にかこつけて凝りもせず、からかうために電話を掛けて来たようだ


鞠莉『いやいや、そうは言ってもダイヤモンドって意外ともろいじゃない?誤ってハンマーで叩いたりしてたら大変だなって』

ダイヤ「それ、どういうシチュエーションですか……」

鞠莉『あれー?ツッコミに覇気がないな……もしかして、お疲れ気味だった?』

ダイヤ「……まあ、少し考え事をしていて」

鞠莉『んー……?悩み事があるなら聞くよ?』


鞠莉さんの声音が少し真面目になる。

全くいつもからかってくるのに本当は優しくて面倒見がいいんですから鞠莉さんは……


ダイヤ「いえ、大したことではないので……むしろ、鞠莉さんと話してる方が気が紛れていいですわ。」

鞠莉『んーダイヤがそれでいいなら……それで、ダイヤをHammerでBangしちゃったりしてない?』

ダイヤ「あぁ、その話に戻るんですね……さすがにわたくしもダイヤモンドを金槌で叩くと砕けるということくらいは知っていますわ」


ダイヤモンドは瞬時に与えられる衝撃に弱いため、金槌等で叩くと簡単に砕けてしまう。

これは理科の教科書にも載っているようなことですし、有名なのではないでしょうか。


鞠莉『あとルビィの『ルビー』とダイヤの『ダイヤモンド』でジャパニーズおはじき遊びとかもしちゃダメよ?』

ダイヤ「しませんけど……それまたなんでですか」

鞠莉『あら、これは知らないのね?ダイヤモンドとルビーで叩きあうと砕けるのはダイヤモンドなのよ』

ダイヤ「え、そうなんですか?」

鞠莉『YES.ダイヤモンドは硬度は最も高いけど、靭性はルビーやサファイアよりも低いのよ』


何故か宝石講義が始まってしまいましたが、鞠莉さんはやはり宝石に詳しい


鞠莉『あぁ、だからダイヤのダイヤモンドハートもルビィの何気ない一言でハートブレイクしちゃったりするのね!』

ダイヤ「しちゃってませんから。それにしてもルビーはともかく、サファイアにも弱いんですのね」

鞠莉『え?ああうん。だってルビーもサファイアも同じだし』

ダイヤ「同じ……?あぁ……どちらも元はコランダムという石で、それに含まれる不純物の違いで色が変わるんでしたっけ……」


なんだか、そんなことをルビィが必死に説明してくれたことがあったような気がする。

自分の宝石だからと言ってせっせとルビーのことを調べる幼き日の妹を思い出して少し頬が緩む。


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