過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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26: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 03:00:58.51 ID:lOVwawcb0


ルビィ「ルビィも最近、似たような夢を見たから……」

善子「え……そ、そうなの……」

ルビィ「うん……ダイヤお姉ちゃんと違う……もう一人のお姉ちゃんの夢。」

善子「き、奇遇ね……お互い生き別れの姉妹の夢を見るなんて……」


なんとなく、場が静かになる。


善子「も、もしかして……ルビィが――」

花丸「ありえないずら」


善子ちゃんの言葉を遮るようにマルは言った。

ルビィちゃんと善子ちゃんがその言葉に少しビクリとして


善子「な、何がありえないのよ……?」

花丸「ルビィちゃんと善子ちゃんが実は姉妹って話ずら」

善子「確かに現実味のない話に聞こえるかもしれないけど、事実は小説より奇なり……って言葉もあるじゃない!現に二人とも同じ夢を見て……」


お気に入りのおもちゃを取り上げられたような顔をする善子ちゃん。

でもマルはそれを否定するように――


花丸「逆に言うなら夢を見ただけでしょ?偶然だよ。それに……」

ルビィ「それに……?」

花丸「二人の誕生日はいつ?」


マルの問いに


善子「7月13日」

ルビィ「9月21日……あっ」


自分たちの誕生日を口にしてみて、二人は気付いたようで


花丸「二人の誕生日は2ヶ月ちょっとしかあいてないでしょ?人間の妊娠期間は10ヶ月……早産でも短くて8ヶ月とかだから……二人が姉妹っていうのは物理的に無理があるずら」

ルビィ「そっか……そうだよね」

善子「……全くずらまるは夢がないわね。でもそうね……私とルビィが姉妹だったら同じ学年になることもなかったわけだしね」


二人は少し残念のような、安心したような、複雑な顔をしていた。

なんとなく、この話題を続ける空気じゃなくなったと思ったのか、二人はライブの衣装の話を始めていた。

程なくして、昼休みの終了を告げる「ウェストミンスターの鐘」が再び鳴り響き、二人は自分の席に戻っていった。


――事実は小説より奇なり……か……


そんな善子ちゃんの言葉を反芻しながら、マルは今日の放課後はとある場所に行こうと胸に決めたのだった――。




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