過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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38: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 03:15:30.55 ID:lOVwawcb0

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ダイヤ「……」


自室に戻り、一人考える。

何かを掛け違えている……

確かなのは、お父様はなんらかの理由で善子さんとわたくしたちを遠ざけようとしていて

翡翠さんと善子さんにはなんらかの関係がある。

考えを整理してみて、ふと


ダイヤ「……確かにこのままでは説明が付いていないことが一つありますわね。」


説明が付かない……善子さんが仮に翡翠さんの娘だったのだとしても、『ジェダイト』を授かる理由がありませんわ。

石を授かるのは本家の娘だけ――即ち翡翠さんの娘は分家の子に当たるため、ここが矛盾します。

……と、思考をめぐらせていると突然

机の上から大きな音が鳴り響く


ダイヤ「……!?な、なに……!?」


現実に引き戻され音のする方に目を向けると、携帯がけたたましく着信を告げていました。


ダイヤ「あ、あぁ……電話でしたか……。……果南さん?」


ガラパゴス携帯の液晶に表示される松浦果南の文字

着信ボタンを押して電話に耳を傾ける


果南『あ、ダイヤ!!やっと連絡ついた!!』

ダイヤ「あ、ご、ごめんなさい……ちょっと立て込んでまして……」

果南『大丈夫――いや、大丈夫じゃないけど、なんとなくの事情はLINEでルビィから聞いたよ……Aqours辞めさせられるって本当……?』


電話越しでも果南さんが心配し、また動揺しているのがわかる。


ダイヤ「……そう、お父様から言われましたわ……」

果南『そ、そんな……』


改めて突きつけられた事実に果南さんは言葉を詰まらせる。


果南『……ダイヤのお父さん、確かに厳しいし、ちょっと怖いところあるけど……こんな横暴なやり方……。ましてやダイヤやルビィに対してこんなことする人じゃなかったと思うんだけど……』


昔からわたくしを振り回し続けていた、幼馴染が言うとなんだか含蓄がありますわね。

……しかし、その通り。……いくらなんでもやり方が強引すぎる。……つまり、強引に引き離すだけの理由がある。


果南『せっかくまた鞠莉とダイヤと……一緒にスクールアイドルが出来ると思ったのに……』

ダイヤ「果南さん……」

果南『鞠莉から……千歌から……皆から貰った最後のチャンスだと思ったのに……』


そう……これはわたくしたち姉妹だけの問題ではない……

一緒に駆け抜けて、これまでも、そしてこれからも一緒に輝こうと決めたAqoursの皆の気持ちもあるのですから。



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