過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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◆tdNJrUZxQg
[sage]
2017/03/30(木) 02:36:02.38 ID:lOVwawcb0
* * *
洗面所で鏡を見ると思ったよりもはっきりと涙の筋が1本出来ていた。
理由はわからない。
まあ夢のことなので、これ以上考えてもしょうがない、と切り替えて
わたくしはさっさと顔を洗い涙の跡を消す
ダイヤ「……よし」
軽い身支度を終え食卓につくと、いつも通り母親が作った朝ごはんが並んでいた。
黒澤母「ダイヤ、おはよう」
ダイヤ「おはようございます、お母様」
わたくしに気付くと、お母様はわたくしたち姉妹と同じ色の瞳でいつも通り微笑みかけてくる。
そしてもう一人この家の家主
ダイヤ「おはようございます、お父様」
黒澤父「おはよう」
先に起きて食事を取っていた父にも朝の挨拶をする。厳格な父は母親とは打って変わって、わたくしたちとは見た目は似ていない。
――まあ、華も恥らう女子高生が父親と容姿がそっくりだったらそれはそれで困りますが――
いつも通り――我が家で唯一朝の食卓にいない妹のことはとりあえず置いておいて――朝食を済ませる。
それなりに時間に余裕を持ち、ゆっくりと古風な家柄に似つかわしい朝食――鞠莉さんに言わせるとザジャパニーズブレイクファースト!!――を食べ終え……未だに起きてこない妹に心の中で嘆息しながら
ダイヤ「ごちそうさまでした……ルビィを起こしてきますわ」
席を立つ
黒澤母「あら、珍しいわね。普段なら放っておいて先に行っちゃうのに」
ダイヤ「今朝は生徒会の仕事に少し余裕があるので……」
これは半分本当で半分嘘
あんな夢を見てしまったことに対する自分への戒めかなんなのか
とにかく、ルビィを一目見てから学校に行きたい気分でした。
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