過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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◆tdNJrUZxQg
[sage]
2017/03/30(木) 03:31:00.17 ID:lOVwawcb0
* * *
あれからしばらく経ったある休日のこと、わたくしは生徒会の仕事で学校に来ていたのですが、たまたま本を返しに来た花丸さんと昇降口で鉢合わせしました。
花丸「そういえばあのこと……無事に解決したみたいでよかったずら」
ダイヤ「解決……したのでしょうか……」
わたくしは少し渋い顔をする。
結局のところAqoursの活動には何も言われなくなったが――
善子さんの啖呵でうやむやにしてしまっただけな気がしなくもない。
ダイヤ「それに今回のこともわたくしが変に好奇心を持たなければよかっただけなのではないでしょうか……。好奇心は猫をも[
ピーーー
]とはよく言ったものですわね……。」
花丸「そうかなぁ?……どっちにしろ、参観日ライブで善子ちゃんを見たらダイヤさんのお父さんは二人の活動を止めたんじゃない?」
ダイヤ「……それは……そうかもしれないけど」
花丸「だから、結局のところ……ダイヤさんが真実に辿り着かなかったら解決はしなかった……と思う」
花丸さんは断言はしなかった。
わたくしが知ろうが知るまいが、花丸さんは真実に近付いていたし、結局のところ善子さんが啖呵を切ることで同じ結果になっていたのかもしれない。
そういう意味であえて言葉を濁したのだろう。花丸さんの厚意を無碍にするのも、よくないと思い一先ず話を区切る。
ダイヤ「今でも……ルビィと善子さんは……あのままでいいのか……少し考えてしまうことがあります。」
花丸「そうずらねぇ……。……でも、世の中には知らなくていいことがたくさんあるから。もし知らなくちゃいけないことなんだとしても、ルビィちゃんも善子ちゃんも……今知る必要はないんじゃないかな」
ダイヤ「……まあ、それはそうかもしれませんわね」
知ってしまえば、戻ることは出来ませんしね。
わたくしのように……
花丸「ダイヤさん」
ダイヤ「なんですか?」
花丸「半分はマルが背負うから」
ダイヤ「ふふ……ありがとう花丸さん」
この小さな賢将が半分背負ってくれるなら、わたくしも当分はがんばれそうだなと思う。
ダイヤ「そういえば……」
花丸「ずら?」
ふとあの日あの時、どうして善子さんはあそこまで強引な方法を取ったのか疑問に思う。
ダイヤ「善子さんってあんなに強引な方法を取る人だったでしょうか……と」
花丸「うーん……これはマルの妄想だけど」
ダイヤ「……?」
花丸「きっと、どこかの誰かが……善子ちゃんが一番笑って生きてくれることを望んだからじゃないかな」
ダイヤ「……そう……そうですわね」
何気なく見上げた、ステンドグラスが陽光を反射して、まるで紅玉のように、碧玉のよう、そして翡翠のように混じり光るその様がとても綺麗だなと感じる――そんな昼下がりでしたわ。
<終>
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