1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 01:15:17.99 ID:rBrxam3H0
あんきらSSです。冒頭の幼少期の話は想像です。
「はい杏ちゃん、アメあげる!」
「あ、ありがとうきらりちゃん、、おいしいね、これ」
「杏ちゃん、きらりとおともだちになろ!」
「え、杏とお友達になってくれるの......?」
それが、双葉杏ときらりの初めての出会いだった。
小さい頃は内気で友達を作るのが苦手だった杏に対して、きらりはわけ隔てなく仲良くしてくれた。
気が付けば、二人はお互いにとって一番の友達になっていた。
小学校を卒業するころには、すっかり今の杏も明るい性格になっていた。
中学校に上がる前に、きらりは親の転勤の都合で引っ越すことになった。
「あんずちゃん、きらりのことわすれないでね。」
「きらりちゃんは心配性だね、私が忘れるわけないよ」
「きらりね、アイドルになって、杏ちゃんにまた会いに行くから。」
こうして、二人は別々の中学へと進んだ。
中学校に入り始めると、杏は周囲から距離を置かれるようになった。
いじめではない。
杏は、何をするにおいてもちょっとやれば一番になれたのだ。
体は小さいからスポーツとかは限度があるけれど、勉強や芸術においては何でも一番を取れた。
周りの人間が必死になってほしがるものを、涼しい顔でさらっていく彼女がやっかまれるのは時間の問題だった。
「双葉さんは天才だから」
「なんか気味悪いよね」
「ちっこいくせに生意気だよ、」
学校には、居場所がなかった。
親は何も言わなかった。 ただ、やりたいことをやれと。
ーーきらりだったら、なんて言ってくれただろう。
ーー私はただ生きているだけなのに、周りの人は勝手に私から離れていく。
ーー私と一緒に歩いてくれる人は、誰もいない。
ーーこんな私を、誰か助けてくれないかな。
ーーそんな気持ちで私は、祈るように東京へ一人暮らしした。
ーー世の中そんな甘くないよね、自分から歩み寄ることも忘れた私を救ってくれる人なんて、誰もいないと思ってた。
ーーだからプロデューサーには感謝してるよ。あなたのおかげで、私はきらりとまた会えた。
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 01:16:12.41 ID:rBrxam3H0
「あんずちゅわ〜ん、ずっと寝転んでばかりだと体によくないにぃ、おそとにいくにぃ☆」
「えー......杏、今日は休みたい〜」
「あんずちゃんときらりちゃん、今日も仲良しだね〜」
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 01:16:47.37 ID:rBrxam3H0
「あんずちゅわ〜ん、ずっと寝転んでばかりだと体によくないにぃ、おそとにいくにぃ☆」
「えー......杏、今日は休みたい〜」
「あんずちゃんときらりちゃん、今日も仲良しだね〜」
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