過去ログ - ばいきんまん「『必要悪』って、知ってるか?」
1- 20
30:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:07:11.54 ID:4bm9at7d0
どのくらいその場に寝転んでいただろう。
気がつくと、雨が降っていて、すっかり顔がふやけてしまった。

アンパンマン「うぅ……あ?」

力が入らない身体に鞭を打ち、隣に目を向けると、しょくぱんまんの姿がない。
恐らく、また為すべきこととやらを為すべく、何処かに向かったのだろう。
しかし、もはやどうでもいい。

こちらの邪魔をした、しょくぱんまんとカレーパンマンを恨まないと言えば、嘘になる。
だが、彼らとて世界を守るべく行動していた。
その手法は到底容認出来るものではないが、世界の救い方に口を出す程、おこがましいことはないだろう。

自分が何よりも正しいと信じることが、如何に傲慢であるか、アンパンマンはその身をもって思い知ったのだった。

アンパンマン「ぐっ……ぢぎじょう……!」

己の不甲斐なさに腹が立つ。
次から次へと涙が溢れ、雨でふやけた顔をさらにふやかしていく。

ぐちゃぐちゃになったアンパンマンは、ふと、雨がやんだことに気づいた。
薄っすらと目を開けると、そこには……

ジャムおじさん「迎えに来たよ。アンパンマン」

大きな傘をさした、ジャムおじさんがいた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
90Res/74.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice