過去ログ - ある中華統一連合海軍少将へのインタビュー
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:12:53.12 ID:OXsreLD80
彼らは間違ってなかった。今はみんなそう思っているだろう。
でも逆にみんながそう思ってなかった時だってあったんだ。
むろん今の彼らとの国交に異を唱えるわけじゃない。
ただ、そういう時代もあったってことを忘れないんでほしいんだ。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:13:11.37 ID:OXsreLD80
みんなが彼らを糾弾した理由は、単なる技術開発での遅れが原因に過ぎないんだ。そう、すぎなかったんだよ。核融合、パルスジェット、量子コンピュータ、そしてなにより、完全なるエコ、要は石油もガスも買わなくなったことさ。
まず初めに中東が怒り出して、僕らが戦力差を問題にして、美国が技術の独占を糾弾した。もう、あの戦争は避けられなかったんだよ。そして僕らは条約上――、戦争に勝った。でも事実上の負けだ。そうだろう?彼らは必死で、僕らのことを思って技術を海外に出さなかったんだ。それを自らこじ開けてしまったのさ。
なに?
やっぱりこういう話はウケが悪いのか…。


3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:13:40.19 ID:OXsreLD80
んん、と。あれは63年のことだ。僕の艦隊は空母三隻と駆逐艦20隻の艦隊だった。ほかにもいたけどね。覚えているかい?首相が国連で「シャオリーペンクイツ」「シャオリーペンクイツ」と連呼したのを。そんなこと国連で言ってたのにリーペンに対して国連軍の攻撃命令が下されたのはどう思う?
違う違う、どの国もあの国の技術がほしかったのさ。満場一致だったよ。安保理はもちろんね。
まあ、ということで僕の艦隊以外に12ヶ国、数百隻の戦闘艦がリーペンを包囲していたわけさ。真っ先に狙われたのが僕の艦隊だったのは、むしろ幸運だったよ。美国の艦隊の生存者数をしってるかい?ゼロだよ。ゼロ。僕たち相手にはある程度常識的な―――わかったわかった。せかさないでくれ。


4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:14:09.28 ID:OXsreLD80
僕たちは太平洋側にいたんだ。国連の攻撃決議可決と同時にあの国からは6機の戦闘機が発進した。6機だよ?6機。みんな衛星からの映像を見ながら笑っていたさ。
彼らの戦闘機はすぐ衛星で見える範囲から消えてしまった。だから僕は偵察ドローンの発進を命じたんだ。空母から戦闘機がでて100機以上の小型ドローンをばらまいたのさ。
バイリーといったかな?そうそう、彼らの戦闘機がでてきたバイリー飛行場からは500km離れていた。僕らのコンピュータは彼らの攻撃が始まるまで10分と計算した。でも30分間、なにも起きなかった。その時間懺悔でもすべきだったと後悔しているよ。


5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:14:49.38 ID:OXsreLD80
30分立った時、ひとつ、二つとドローンと連絡が取れなくなっていった。僕はその時攻撃が始まったと直感したんだ。上空の戦闘機を増やして、レーダーの出力を最大にした。すぐコンタクトはあったよ。彼らの戦闘機はステルスの癖に海面すれすれを超超高速で飛ぶから水しぶきがレーダーに映るんだ。僕らは彼らがミサイルを撃つ前に倒そうと、対空ミサイルを発射した。
僕らのミサイルはすべて彼らの戦闘機に突っ込んだ。だけど一機しか倒せなかった。まあ、それでも艦橋のみんなは大喜びだったよ。誰も疑ったものはいなかったさ。
次に戦闘機が彼らの戦闘機を攻撃していった。彼らの戦闘機はすごかったよ。僕たちの50機近い艦載機相手に、5機で挑んでいくんだ。単純計算で1対
10だろう?それだけでもミサイル10本、僕ら…船を攻撃するためにも必要だしさ、ありえないって気づくべきだったんだ。
リーペンの戦闘機は次々と僕らの戦闘機を倒していった。僕らの戦闘機は全機落とされて、彼らは2機残った。


6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:15:32.84 ID:OXsreLD80
彼らの戦闘機はそれでもこっちに向かってきた。僕らはレールガンとレーザーを目いっぱい撃ち続けた。彼らは水平線を超え、視認できるようになった。でも、外部カメラには映っていなかったんだ。
そう、カメラには何も映ってなかったよ。僕らはいもしないレーダー画面の虚像を攻撃していたんだ。彼らはすべての船をハッキングして、戦闘機すらハッキングしてだましていたのさ。
僕はすぐレーダーを止めさせた。空母三隻にはチャフをひたすら撒かせて、煙幕を炊いたんだ。艦隊と衛星のデータリンクは気づいた誰かが切ってくれた。
第三警戒航行を命じたよ。拡散ベクトルレーダー以外の一切の電波発信を禁じた。ベクトルレーダーがわからない?わからなくていいさ。まあ、自分から物陰に飛び込んだのさ。
音が聞こえたよ。煙幕のせいで見えなかったけど。初めにやられたのはリャンチンだ。マカオ生まれの最新鋭駆逐艦だった。乗員は200人。生き残りはいないよ。
以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:16:07.97 ID:OXsreLD80
一回、二回、三回、四回…数えきれない音がして、煙幕の向こうに炎が見えるんだ。結局電子封鎖も煙幕も核電磁パルスも意味がなかった。彼らは一隻ずつ僕の艦隊を壊していったんだ。まあ、でも僕らに対する攻撃はそれだけだった。いや、これでも大損害だが、空母2隻と駆逐艦16隻以外は生きて帰ってきたんだ。たったの五隻とか言うなよ。
彼らの攻撃が衛星のレーザーだって知ったのはそのあとだったよ。潜水艦のソナーで衛星の素粒子砲を照準してたらしいね。脱帽だよ。
…以外に早く話が終わってしまったな。これだけでは長い記事はかけないだろう?
ああ、僕はそのあと美艦隊に乗り込んで上陸部隊の指揮を執ることになる。僕の艦隊は後退しながら戦闘能力を回復させていった。それで僕に美艦隊に赴くよう通信が飛んできた。


8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:16:40.88 ID:OXsreLD80
僕はチョンチンの艦載ヘリに乗り込んで4機の護衛戦闘機と美艦隊に行くことになった。チョンチンの艦載ヘリが飛び立ってすぐ上空を戦闘機がカバーしはじめた、壮観だったよ。すぐ消えたけど。
艦隊を抜けたとたん、パイロットは護衛の戦闘機がレーダーから消えたとか言い始めたんだ。通信にも応答がなくなった。窓みたら見えるかなと思って覗いたら戦闘機がいたんだ。ただしリーペンの、ね。ステルス戦闘機がヘリの前後上下を
囲ってプレッシャーをかけてきた。死ぬかと思ったね。
…まさか。海戦というのは目の前で起こるものじゃないのさ。結局はディスプレイ上で起こってる上にすぎない。海戦ではいかなるスリルも味わうことはできない。だいたい僚艦だって水平線の向こうだぞ?距離詰めて陣形組むのはビデオの中だけだよ…篠塚戦法?リーペンのか?あれは例外さ。まあ、今回僕の艦隊は煙幕炊くために密集したけどね。
・・・んっ、んん。リーペンの戦闘機はこちらが無武装だからか攻撃せずどっかにいった。
以下略



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