過去ログ - 後輩「また死にたくなりましたか?」
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/04/03(月) 17:53:20.79 ID:VFCWYClv0


「大きくなっても、ずーっと一緒にいようね! 」


ここ数ヶ月、同じ夢を見る。最近まで忘れていた幼い頃の淡い記憶、のようなもの。その夢の最後は決まってひとつの約束をする所で終わる。見晴らしのいい場所で、この約束をする所でだ。

夢の続きが気になり、夢の中の時間と格闘するのだが、いくら目覚めまいと、それを見ようとすれども、固く閉ざされた分厚い扉のようにそれ以上の続きは見ることが出来ない。

自分の中で美化されているから曖昧にしか覚えていないのかもしれないが、それも案外悪くないのかもしれない。

とはいえ、そんな約束をした相手が居るというのは少し自慢になったりして、友達に自慢した。鼻で笑われた。ちょっと悔しい。

ベッドから身体を起こし、辺りを見渡す。
外の景色はまだ暗い。時計は4時を指している。

瞼が重い。もう一度寝よう。



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2:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 17:54:10.79 ID:VFCWYClv0



「ハル、いつまで寝てるの?」

以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 17:55:20.42 ID:VFCWYClv0

どんな子なのと聞かれたら、とりあえず美少女ではある。

身長は大きくもなく小さくもなく、小学校の大半は俺の方が身長が低かった。タレ目で小動物みたい、ファンクラブとかありそう(中学の頃にはそんな大それたものではないにしろ小規模なものはあったらしい)
こんな幼馴染がいると知られたら、どこかで誰かに呪われそう。
以下略



4:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 17:56:02.33 ID:VFCWYClv0
朝食はいつも姉が用意してくれている。親はまだ寝ている。毎日遅くまで働いて、俺達が学校に行った頃に起きてまた会社に行く。この生活はもう3年くらい続いている。

家事は最初の方こそ一緒にやったりしていたのだが、ここ数年はもっぱら姉に頼りっきりである。

「あんたさ、今日バイトだよね? 」
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 17:56:45.91 ID:VFCWYClv0



朝食を食べ終わり、身支度をして家を出る。家の前には、幼馴染の女の子。電子端末を片手に持ちながら待っている彼女に、なんだかなーと思いつつ、声をかける。

以下略



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