過去ログ - 後輩「また死にたくなりましたか?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 17:59:08.45 ID:VFCWYClv0



校門の前で、体育館へ向かう彼女と別れ、教室へ向かう。

以下略



8:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 17:59:42.51 ID:VFCWYClv0
でも、俺は千咲のことをどう思っているのだろう。

だから、俺はいつもそうやってきたように言葉を濁して、「そんなんじゃないよ 」としか言う他なかった。

「好きなやつとか、いないんだろ? だったら片桐さんとそういう仲になるのも、悪くないんじゃないか? 」
以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 18:00:30.89 ID:VFCWYClv0
「まぁ……もし仮に現実だとしたら、会ってみたい、とは思うな 」

これは本心だ。会ってどうにかなるわけでもないし、昔の約束だから覚えていなくても無理はないけれども。

「ハルがそこまで言うなら、きっと現実なんだろうな 」
以下略



10:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 18:01:09.32 ID:VFCWYClv0


「今週で学校は最後だぞ。最後の週だからってお前ら油断するなよ 」

担任がSHRでそんなことを言った。
以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 18:01:44.83 ID:VFCWYClv0


放課後になり、バイト先へと向かう。バイトはコンビニで、家と学校の中間地点、よりちょっと家の近くにある。

週4勤務だとあまり稼げるわけでもないのだけれども、なんだかずっと家に居てもなにもすることはないし、なにより親にずっと頼っているのもな……と思い、高1の夏から働き始めた。
以下略



12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 18:02:25.10 ID:VFCWYClv0
「いや、できてないです。夏休みの俺のシフト見ましたよね? 」

「あー、見たよ。聞いてみただけ、世間話の一環だよ。きみ、なかなかモテそうだし 」

モテません。関わりのある女子だって、片手で数えることができるほどしか居ない。
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 18:03:31.90 ID:VFCWYClv0


バイトが終わる時間になると、辺りはすっかり夕焼けに染まっていた。
うちのコンビニは、場所のわりに弁当の廃棄が多く、週に何回かは食費も浮くから廃棄を貰って食べることにしている。
しかし、今日はなぜかひとつも廃棄はなかった。
以下略



14:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 18:04:22.18 ID:VFCWYClv0
「だーれだ」という声がするが、こんなことをするのは知り合いのなかでこいつしかいない。

「お前か」

手を外され、そいつが立っている方を見ると、やはりそこには後輩の「なぎさ」がいた。
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 18:04:56.73 ID:VFCWYClv0
「そういえば、先輩とたまにここで話すようになって、もう3年くらいですか? 」

言われてみると、確かにこいつとここで初めて会ったのは、中3の夏くらいだった。
あの時はたしか、家に帰るまでに時間を潰さなくてはいけなくて、下校途中に寄り道をしたくなって、ここでぼーっとしようと思っていたら先客がいて、自分と同じ中学校の制服だったから話しかけたんだっけか。

以下略



16:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 18:05:45.02 ID:VFCWYClv0
買った缶コーヒーを啜りながら、夕焼けと街が綺麗だな……と思っていると、後輩が突然立ち上がった。

「あの、先輩。夏休みの間、バイトしようと思いまして、先輩と同じところって大丈夫ですか? 」

「ほう、人員的には空いていると思うけど、なんでまた 」
以下略



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