12: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:44:23.44 ID:Rsr+X+6Eo
「ねえ、こっち向いてよ」
「やだよ、いま顔あついもん」
13: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:45:00.91 ID:Rsr+X+6Eo
「キス…してみない?」
「ああもう…どうしてさ」
14: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:47:21.92 ID:Rsr+X+6Eo
「この気持ちを、かな…」
「へえ…まあ良いや、僕も嫌じゃないし」
15: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:47:56.05 ID:Rsr+X+6Eo
「それはそうだけど…」
「ねえねえ、キスの前に少しいい?」
16: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:48:22.23 ID:Rsr+X+6Eo
深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
冷たい空気が気持ち良い。
17: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:49:21.43 ID:Rsr+X+6Eo
*
あの時、私はね…悲しかったんだ。
18: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:50:04.00 ID:Rsr+X+6Eo
それでさ、卒業式も終わってから何回かデートしてね、高校は別だけどがんばろう、なんてお互いに言い合ったんだ。
で、最後のデートの時にさ、彼が思い出したように言ったんだ。
19: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:50:39.40 ID:Rsr+X+6Eo
聞いた話だと、私と別れた後で近所のスーパーに買い物に行ったんだって。
そしたらその途中で車に跳ねられて…だったみたい。
20: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:51:17.53 ID:Rsr+X+6Eo
病院でさ、あいつ、普通に治療をするベッドに横になってたんだ。
だから、最初に部屋に入った時はさ、実はまだ生きてるんじゃないかなんと思ったんだ。
21: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:51:53.70 ID:Rsr+X+6Eo
それで、お互いの両親が少し話をして、私は家に戻ったんだ。
でも眠れるわけもなくてさ、
22: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:52:31.27 ID:Rsr+X+6Eo
あなたを見たらなんだか涙が出てきちゃってさ、
あの時の私、本当に意味不明だったよね、ごめんなさい。
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