2: ◆nRrk0j/cII[saga]
2017/04/03(月) 22:37:10.58 ID:Rsr+X+6Eo
真夜中に部屋を抜け出して外へ出る。
空気が氷のように冷たく、星はLEDライトのように一つ一つが主張している。
大きく息を吸い全身に冷たい空気を送り、
深く吐き出して息を白く染める。
白く染まった息が消え去ったのを確認してから歩き出す。
目的地の丘の麓までは歩いて2分、正確には100秒と17秒かかる。
物音ひとつしない凍りついたような街並み。
皮膚があることを実感させる冷たい風。
心地よささえ感じる寒さ。
普段と変わらないそれらを感じながら歩き、丘の麓に着いた。
空を見上げると満月が大きく、綺麗だった。
視線を下げ、夜露に濡れた草で滑らないように注意しながら登り始める。
少し息を切らしながら頂上に着くと、いつもの先客がいた。
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