過去ログ - 走れアカネ
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10: ◆WlH5kArGpE[sage]
2017/04/08(土) 22:12:45.37 ID:8f+Rtbzdo
 一気に廊下を駆け抜けたが、流石に疲労し、窓から午後の灼熱の夕陽がまともに、かっと照って来て、茜は幾度となく眩暈を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろニ、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上がる事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。 

卯月「茜ちゃん、大丈夫ですか!?」 

茜「申し訳ありません卯月ちゃん! 階段を拭き切り凸レーションズの三人を押し倒し韋駄天ここまで突破して来ましたが、私は疲れ切ってしまいました! ここで動けなくなるなんて情けないです!」 

茜「ああ、私を信じたばかりにユッコちゃんまでもがクビになってしまいます! まさしく専務の思う壺です!」 

卯月「落ち着いてください茜ちゃん! ずっと気になってたんですけど、ユッコちゃんがクビになるってどういう事なんですか?」 

茜「約束を破る心はみじんもありませんでした! 私は精一杯努めてきました! 動けなくなるまで走ったんです! 私は不信の徒ではありません!」 

卯月「茜ちゃん……」 

茜「けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きてしまいました! よくよく不幸なアイドルです! 私は、きっと笑われます! 私と同じパッションの皆さんも笑われます!」 

卯月「そ、そんな事ないですよ!」


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