過去ログ - 千歌「――私はある日、恋をした。」
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92: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/04/09(日) 14:02:53.19 ID:kLIl0PWso
* * *
善子「ねえ、曜」
曜「ん……?」
二人で生徒会室や3年生の教室を覗く道すがら
私はふと思ったことを尋ねる。
善子「つまり、千歌とダイヤは女同士だから交際してるってことがそもそも跡取り的に不味いって話よね?」
曜「うん……たぶん、そういうことだと思う」
私は眉根を顰めた。
それってここまで絶望的になることなのかと
善子「だって、その……ダイヤと千歌が……まあ……最終的にそうならなければ……ねぇ――」
言葉にしてみて、改めて明確に言うのは二人の心情を考えてからか、憚られた
曜「そうだね……二人がどこかで別れたり……ダイヤさんが誰か他の男の人と結婚すればいいことだとは私も思う……」
曜は私が濁したことをはっきり言った。
曜「でも……そう思えないくらい、二人は好きあってたってことじゃないかな……」
善子「……まあ、確かに最近距離近かったものね……千歌とダイヤ……」
逆にそれだけ真剣なら、あのダイヤがそのことを全く考えないで千歌と付き合い始めたなんてことあるだろうか?……いや、それはないでしょ。
つまり、ダイヤはどうにかする方法を思いついてた……とか?
……さっきの部室での地獄絵図を思い出して、それもなさそうだなと考え直す。
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