101: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/02(火) 03:23:24.01 ID:ITomGg4V0
戦闘力が高い変異体を1体でもすばやく処理できるのは、もちろん話が変わってくる。相手に状況を知らせつつ、井門の負担を減らすを持ってホイッスルを吹いたのだから、これでより優位に事を進められる。
林道、もちろん一ノ瀬も人間と同じように武装して、それなりに踏み込んだ攻撃をしてくる亜種に面食らったが、それでも戦えないという訳ではない。2人いれば、十分相手の虚と捉えることが可能だ。
林道の武道家としての感覚は、戦いになれる前に仕留められれば、そこまでの脅威ではないという認識を、亜種に対している。パラノイアと戦って時はこちらの意図を読まれて苦戦したものの、この亜種はどうもこちらの動きを読んでいる節がない。何故なら動き出した後に合わせているからだ。
ただ、ゾンビを操っているというのはマッスルゾンビの動きを見る限り、間違いはない。ただ、それを踏まえるとこの場にゾンビがいないことは、解せない。
「(井門君のところに集まっている、というところかな)」
まだいくらか銃声は聞こえている。放浪者、山中の補佐を務める彼が簡単にやられるとは思えない。けれど、それを考えて余裕を持つという考えを持てない経験を、林道はしている。急ぎ目の前の亜種を処理する、それがこの忌々しい状況を解消できる策なのは間違いない。
電気の出力を上げて、構える。狙うは、ここ戦いの頭、先にいる赤い目の亜種だ。
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