過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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114: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/08(月) 04:10:36.00 ID:QXj49+xe0
「皆さん、無事集合できましたね」

山中の点呼で、放浪者を除くメンバー全員の生存を確認する。コマンダーゾンビの新たな亜種の襲撃を受け、切り抜けることができた。件の亜種を処理できなかったことが悔やまれるものの、誰か欠けることがないのが、常に最高の結果なのだ。

亜種に遭遇した3人の話を統合すると、それぞれに違う亜種と戦ったことになる。盾と剣を持つ1体、斧を持つ1体。パラノイアほどの脅威は持たないとはいえ、そもそもが厄介なコマンダーゾンビ。全員がその事実に更なる緊張を抱いた。1人を除いて。

「自分が戦った感覚では、相手はこちらがどう攻撃できるか理解していなかった。西切さんが、以前の襲撃に比べて矢が当たったというお話を統合すると、ゾンビ達を操るだけのコマンダーゾンビなのではないかと考えています」

武器を使ってきているのは知能を持っているから、待ち伏せのような襲撃はゾンビの視界を監視カメラ代わりに使っているからだろうと、林道は追加した。

彼の話はあくまで憶測の域ではある。しかし、2回受けた襲撃の情報をまとめると、筋が通る考えだった。これを絶対と考えるのは危険ではあっても、特徴として捉えれば今後戦いやすくなる。

「どちらにしても、3体のコマンダーゾンビが確認された今、今後単独での行動は禁じます。最低でも2人1組で行動をしてください」

指針が決まれば、迷いない行動が可能になる。それもまた、惨劇後の世界を生き延びるの、重要な事だ。

日が傾いている、もうそろそろで夕方になろうとしていることもあり、探索組は今日の任務を終える拠点へと戻ることにした。


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