過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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117:名無しNIPPER[sage]
2017/05/09(火) 10:24:24.66 ID:+MiwK5Rso
追い付いたと思ったら結構危ないところだった、乙


118: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/10(水) 03:41:51.81 ID:c3B1dKaG0
DJフレンドの隠れアジト内は、説明しがたい空気が流れている。WWPの多数の部隊がこの地域で活動していることでの、刺激を帯びた圧迫ような感覚。他勢力の人間が、同じ密室めいた環境に固まる息苦しさ。そして、圧倒的な力を持つ人間がいることの安心感。それらが混ざりあい、神経だけが摩耗していくようにフレンドは思えた。

「…状況はどうだ?」

この中で、その最も力を持つ放浪者が共同スペースにやってきた。来た時と様子は変わりはない。それでも、ゆっくり休めたことでこれからの活動は楽になったはず。
以下略



119: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/10(水) 03:59:27.51 ID:c3B1dKaG0
勝手に動き暴走しないのなら、BAP(有機人造兵器計画)のようなアンドロイドではないだろう。WWPが必要とする、という部分では何らかの兵器の可能性は高い。幸いここは工場地帯で、何らかの製造作業をしたところで隠し通すことは可能だろう。

なら、もしそれが該当するなら、ついでに兵器の破壊も出来れば、完璧な任務の遂行。その為に使えそうな道具と言えばファントムジャベリンに、エレクトロスピアを装填して兵器に撃ち込むあたりだろう。ただ、問題は残ってしまうエレクトロスピアが相手に手に渡ってしまうこと。それは上手いやり方とは言えなかった。

それに、バレットパレードに設けられた時間は少ない上に、破壊となれば最悪戦闘することも前提にしなければいけない。戦闘後に対象を破壊するとなれば、そのまま追跡を振り切り、夜の間に拠点へ一気に戻らなければ、ばれずに逃走するのが難しくなるどころか、拠点へいつ戻れるかもわからなくなる。諸々を考えれば、その内容によって、確認しただけでそのまま撤収するのが、今はベストな方法と判断がつく。
以下略



120: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/10(水) 04:02:59.43 ID:c3B1dKaG0
>>117
あらま殊勝な。


もうそろそろ、この長い一日も区切りがつきそうですが。帰るまでが任務です。


121:名無しNIPPER[sage]
2017/05/10(水) 18:13:50.69 ID:gkQuEUGY0
乙!
やれやれ、今回のびっくりドッキリ企みはどんなモノなんだか……


122: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/12(金) 03:19:02.52 ID:SROyscBY0
放浪者は装備を整えている。外は夕焼けの朱から、黒に染まりつつある蒼に変わり始めていた。夜が来る、そしてバレットパレードに与えられた時間も、終わりに迫りつつある。

三間が仕立てた防弾性の革ジャン、通常のカーゴパンツ、右腕にスパイダーウィップ・ツィンズ、左腕にジャベリン。両足にブースター、腰にウェーブソード・デュエルを差す。ファントムシリーズを装着すると、時折自分は人間なのか、アンドロイドなのか。そんな疑問をよぎらせる。BAP(有機人造兵器計画)を見つけてきた時からは、そう思うことも多くなってきていた。

しかし、だからといって放浪者がすべきことは何も変わらない。これから行う任務も、拠点に戻ってから行う任務も、全てはただ静かに暮らす為、必要と判断したから行動しているに過ぎない。強い意志を保てる彼が何者になろうと、結局、彼は放浪者なのだ。
以下略



123: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/12(金) 04:03:44.54 ID:SROyscBY0
「フェアリー、わがままを言っちゃダメだ」

エコーは、椅子に座り目を閉じたままでいた。音を操る超能力者ということもあって、視覚よりも聴覚での周囲の把握するのが楽になっていた。もちろん、空中を浮いて移動できるフェアリー――そして動作が静かな放浪者――は、わかりづらい。

それに聴覚での探知は、音を発していることが前提だ。制止されてしまえば、視覚に頼ることになるが、それでも探知するということにおいて、優れていることは間違いない。
以下略



124: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/12(金) 04:13:55.64 ID:SROyscBY0
>>121
さて、そこいらもある意味ダイス様次第だねぇ


125:名無しNIPPER[sage]
2017/05/12(金) 17:34:55.94 ID:Y18Ee8Nw0
乙!
もう、何難去って何難目なんだろうねぇ……


126: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/14(日) 00:21:50.07 ID:y39jjV6T0
「まだ発見できないのか!」

「ADSP(自動防衛システム計画)に関わる防衛装置により、探索は難航しております」

苛立たしげな指揮官風の男と、少し色白な中性的で恐らく男と思われる兵士が、話をしている。その報告も何度も繰り返されたもので、指揮官は感情のままに簡易机を叩く。それを見ても、兵士は眉ひとつ動かさず、命令を待つ機械のように立っていた。
以下略



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