168: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/05/25(木) 02:35:44.69 ID:oyLDUuPu0
>>164
まぁ、確かにいろいろ錯綜してるからねぇ・・・。
>>165の修正
169:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 04:34:27.68 ID:ez77GqkH0
乙乙
1日でこれだけの事が起きたの?マジで?
WWPからしたらレジスタンスか芸良達かと考える事あって大変そうだが残した部隊がどんな風に報告するのやら
170:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 06:39:23.02 ID:L8jA8jymO
最初のスレじゃ生き延びるだけで精一杯だった放浪者が今では立派な戦闘マシーンに
やだ素敵
171: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/26(金) 02:22:14.27 ID:WogFjCSk0
WIPの回収部隊は、壊滅状態に陥っていた。唯一残った後続部隊の兵士達も、仲間が無残にやられ配送するしかできることはない。残った指揮官も失い、頼みの綱は残された無線だけ。だというのに、今から連絡しようとする中性的な兵士は、どこか淡々としている。別人だが、最初に放浪者が処理した指揮官に報告した兵士と、同じ雰囲気を漂わせていた。
後続隊も大多数失ったこと、その原因を読み上げるのように無線から告げる。事務的な冷たさがあった。
この結果は、WWPにとって損失でしかない事態だ。責任をとれる上官がいれば、どんな処罰が下されるかもわからない。彼らにとって最悪なのはWIPに残されたプロトタイプ、サンシャインは完全に破壊されている。一部回収されたデータの解析が進み、再現はできるかもしれない。しかし、惨劇後の世界は物流は止まり、必要な物資を収集できる見込みは薄いとなれば、そのプロトタイプを確保できることが、一番の成果。その機会は永遠に失われてしまった。
172: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/26(金) 02:46:43.52 ID:WogFjCSk0
ただ、驚くべきことはWWPにはあった。超能力者たちに共通する、自分は人間とは別であるという認識。その特異性ゆえに排他された彼らは、人間を憎んでいる。徒党を組むとすれば超能力者同士でのみと思われていた。それが今回、人間と共闘していたという事だ。
それは更に厄介さを増したという事だ。超能力は程度があれ、脅威に変わりない。だが、人数は少ない。それは勢力維持の観点でかなりの不利を意味していた。だから、WWPも『ある程度』の無視を決め込むことができたのだ。
とはいえ、事ここに至りその判断は早急に切り替えなければいけなくなった。手を結んだ人間が、超能力者の力を発揮できるようサポートするだけで、被害は拡大していく。それこそ、今回のようにだ。
173: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/26(金) 03:08:28.25 ID:WogFjCSk0
詳細を知りたい本部は、指定した救助ポイントへ向かうよう指示し、車両はそこへ向かって走る。あそこまで苛烈に攻撃を仕掛け、なぜ自分達が生き延びられたのかという疑問は、もう少しでこの任務が終わるという気持ちで忘れ去られていく。
先ほどの感情がないように見えた兵士にしても同じことだった。脳裏には仲間の無残な姿が焼き付いている。思い出すたび、身体が震えた。それは他の生き延びた仲間も同じ。忘れ去られていくと言うよりは、忘れたいと言うべきだ。
まだ、今この時も空中から強襲を仕掛けてきた人型が、自分達の隙を狙っている。その想像は恐怖を胃の奥底からこみ上げさせる。惨劇後は死が常に纏わり付いてくるが、それでもこれはその中でも異質だ。
174:名無しNIPPER[sage]
2017/05/26(金) 09:15:27.72 ID:+4jLdHtM0
乙!
そんなどうしても逃れようのない現象の様な人物が生まれるに至った原因(ゾンビ化物質散布)はWWPが作り出した訳だからな
いつか壊滅させられる時が来るなら、それは因果応報と言う以外に無いね
175: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/27(土) 04:10:54.33 ID:sY7bYUWb0
「あなたは何者なの?」
出発準備を進めている放浪者に、エコーは当然とも言える質問をした。超能力者といっても、今回のサンシャインの破壊ができる存在は限られてくる。エコーの持つ超能力についても攻撃能力は存在するが、あの城壁のような装甲には無力だ。次にフェアリーならば、単体ならば何も問わず浮かすことができる。だが、近づかなければいけないという部分でいくと、奇襲以外だと大きな危険が伴う。
超能力者であってもそういう状況なのだから、いくらファントムシリーズを有している放浪者と言えど、そこから更に困難が伴う。その事実が、超能力者であるエコーにとっても、驚愕するしかない。
176: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/27(土) 04:16:56.13 ID:sY7bYUWb0
今後のことを含めて、DJフレンドと放浪者は放送室で会議をしていた。まず、フレンド達がこの場所から退避するかについてだったが。
「…必要はない。今回の件、どうも奴等は超能力者の集団によるものと誤解したようだからな」
WWPの追撃時に、兵士達が超能力者だと叫んだことを放浪者は聞き逃さなかった。そして、それは都合のいい解釈と言えた。DJフレンドの勢力がいたと言う事実を覆い隠せる暗幕になる。
177: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/27(土) 04:35:21.58 ID:sY7bYUWb0
「それにしても、ここいらの発電がWIPという関連のものだったなんてね」
工場地帯のみならず、周辺で電気が使えていた理由は、サンシャインのメインであるレーザー砲への充填用の発電システムによるものだった。DJフレンド達も発電所等がたまたま生きているのだろうとしか思ってなかった。
電気を必要となる活動をしているフレンド達にとっては、プロジェクトの副産物を享受していたことになる。皮肉な事実だが、それによって得られる強みは、他の勢力の人間にはないものだろう。
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