過去ログ - これから日記を書く 七冊目
1- 20
213: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/06/05(月) 03:33:36.95 ID:a38FTwkm0
研究者も技術者も、大多数がBAPの急速な解析により雑魚寝の様相で倒れていた。そんな中で、疲労は隠せていないが野木とアリスが最終チェックの段階までこぎつけたアンドロイドの操作を行っている。

研究所がこうなるまで解析を急いだのも、拠点から届く任務の進捗に合わせたというのもある。もうすでに大型駅エリアの探索を開始しているとなれば、それは当然パラノイアとの戦いは秒刻みになってきていることを意味した。この戦いの結果、拠点がどうなるかで研究所の行く末も決まる。これはどちらかと言えば、必要に迫られたという結果だ。

「…。動作チェックを頼む」

いつも元気なアリスも、頷くだけで端末の操作を開始する。エクスがEVEにプログラムされたAIを解析し、それをこのアンドロイドに引用する訳だが、その前に正常な動作をするのかという部分を解消しなければ使いようがない。

合わせて、もし解析できなかった場合にはこのアンドロイドを何らかの形で、パラノイアとの決戦時に稼働させなければいけないのだから、動作確認は言うまでもなく必要なこと。

いくつかの試験的な動作用のプログラムを起動させ、動作1つ1つに問題ないかをチェックして、全ての確認を終えた。原型はほとんど回収してきたアンドロイドと同じだが、6本足の先端に車輪がついており、悪路でも動くことができるよう工夫されている。

「あとは、エクスの仕事だネ…」

そうだなと、答えて椅子に野木が腰かける。ドスンと音がしたのが聞こえて目をやると、アリスがそのまま机に突っ伏して眠ったところだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice