過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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244: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/06/18(日) 04:32:41.48 ID:ZTwUq8oo0
後方の十字路にたどり着くころには、音で招き寄せられたゾンビと、正面からは早足で近づいてくる強化ゾンビの姿があった。自身に迫る予想された危険に晒されていることを、全メンバーはしっかりと自覚する。それをこれまでに培ってきた信頼を持って、山中はこの場での迎撃を指示した。少し戸惑っているのは、新参のエコーだけ。

確かに今、後方についてはゾンビの姿は見えない。更なる後退が可能なように、見える。しかし、この襲撃はソードマンが仕向けたと言っていい状況だ。こんなに都合よく挟撃できる位置にいた状態で、コールゾンビが背後で鳴き、正面でスプレーゾンビが爆発することは、そうそうあり得ない。

林道の読み通り、自分達の思考が読めないとしても、コマンダーゾンビとしての知能がある以上、逃げる先を誘導している可能性は十分ある。3方向から攻撃を受けると言う事態は本来避けなければいけないが、全ての勢力が自分達に集中する前に、現時点の危険を排除する方が賢明。それが彼女が下した判断だ。

ペガサスを展開した彼女は素早く正面にある電柱を、槍の足で刺し壊してバリケードを作成する。その間に、遠距離攻撃が可能なメンバー、井門、西切、エコーが正面の強化ゾンビに攻撃を加え、残ったメンバーは左右からのゾンビが十字路に侵入されるまでの時間を稼ぐ。

主要な戦力を持つメンバーほとんど強襲班に組み込まれた今、その補助に回ることが多かったメンバーの底力が試されていた。


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