過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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292: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/06(木) 03:56:13.54 ID:RAZ3e9n+0
「ここがその場所ですね」

以前、佐原と藍が見つけた、大型駅エリアの中心に繋がる地下道、そこにアクセスできるルートの1つを、工作班は確認していた。

地下道はバリケードを通り抜けて唯一侵入できる場所だ。しかし、すでに佐原がその場所には大量のゾンビが埋め尽くされているということから、パラノイアもその場所の危険性は把握していると判断できる。しかし、それは考え方を変えると、非常に厄介な場所であるということだった。

「佐田さん、お願いします」

「ふん、周囲の警戒を頼む」

探索組は、最後の障害となるであろうパラノイア攻略に挑む。それは当然総力戦となってくるだろう。戦いが長引きこう着すれば、その地下道を埋め尽くす大量のゾンビは、十分強力な戦力であり、伏兵としての奇襲も兼ねることができる。

佐田は溶接機が稼働させて、出入り口部分を固めていく。変異体によっては効果的とは言えない可能性はあるが、即座に利用できない、そのわずかな時間を稼げれば十分なのだ。何より、あのバリケード自体がパラノイア、その配下達も自由に行き来できなくなっている。つまり、この地下道――あるいは別の手段――で出入りの手段を確保しているのは間違いない。

だからこそ、この移動経路の封鎖はパラノイアへの先手を打てると、山中は判断していた。


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