過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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343: ◆e6bTV9S.2E[sage]
2017/07/24(月) 22:15:25.84 ID:fHVG802L0
探索組と回収組が任務遂行へ向かってからしばらくして、行商が久しぶりにやってきていた。相手をするのはいつも通り喜読と、その側に浜村もいる。内容自体はいつも通り、拠点で生産された野菜を元手に不足しがちな物資を交換している。

一通りの取引も終わり、行商達も帰り支度を始める。浜村も喜読に物資を保管庫へ搬入をお願いして、見張りの意味を含めて行商を様子を見ていた。

「どうかされましたかぁ?」
以下略



344: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/25(火) 00:26:55.67 ID:Jw7FhsXN0
「えーっと、どこらへんにあるスかねぇ」

フェイがいるのは大人向けのおもちゃが売られているショップ。いわゆる、アダルトショップなどではなく、価格帯的にもやや高めなラジコンと言った分類のものだ。それ以外にも個人用の無線も売られている。あまり荒らされた形跡がないのは、それをすぐに必要とする生存者がいなかったからというところだろう。

今回のパラノイアの戦いにおいて、いくつかの携帯型の無線の確保は可能であれば必要だった。連絡手段は恐らくパラノイアが攻撃にしてくる対象になりえる。予備の無線機があれば、いざという時の役立つ。
以下略



345: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/25(火) 01:27:54.93 ID:Jw7FhsXN0
「そんな訳で持ってきたス」

フェイが回収したのはドローンと呼ばれる撮影に特化した、マルチコプターと呼ぶものだった。かなりの広範囲を飛行させることもできる優れたものだ。

彼女の考えはこれを使って今度偵察などに利用できないかということだった。それに、パラノイアとの戦いにおいても、素早く状況を把握できることはかなり優位になる。うまくやれば、サポートチームとの連動でより高度な情報収集、各組との連携がとれるかもしれない。
以下略



346: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/25(火) 04:42:48.55 ID:kKwAb9mm0
「あれは…、井門君。あそこに飛んでいるのが何かわかるかな?」

林道が指さす方向を、井門は双眼鏡を使って確認する。そこには四方にプロペラがついたマルチコプター、ドローンらしきものがあった。WWPがまた何らかの理由でこの都市の何かを探しに来た、最初はそう思ったのだが、どうにも動きがフラフラしているというか、見当違いな飛び方をしている。時折、建物の壁にぶつかっていたりするものの、大きなバランスを崩さず飛べていることが、いろいろと奇跡的な状況だ。

見たものをとりあえずメンバーに報告して、万一撮影だった場合に備えてドローンから隠れた位置に全員移動する。その間も明らかに挙動不審な動きでドローンは飛び回っている。
以下略



347: ◆e6bTV9S.2E[saga sage]
2017/07/25(火) 04:48:35.99 ID:kKwAb9mm0
>>340-342
属性的にもEVILタイプなので、まぁ、放浪者でも躊躇なく襲い掛かってたかもねと。
どうなるかは、うん。屠るか仲間にするかのどちらかだろうね。


348:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/25(火) 06:45:09.83 ID:kGfZjOyi0
乙!
とりあえず不審物として撃ち抜かれなくてよかったなw


349: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/27(木) 20:01:33.66 ID:adpMGKo70
空を飛ぶドローンの姿は、都市に紛れ込んでいる生存者の目にも映っていた。奇妙な動きをするそれに、誰であっても警戒心を抱かない訳がなかった。

生存者の目には、それはこの周囲を活動している勢力が偵察の為に飛ばしているものに見えていた。その割に下手なのは、恐らくそこに映っている映像を頼りに飛ばしているからだろう。警告してきた自分がまだいないかの確認や、バリケード周辺を刺激しない方法としては、かなり優れている。

そうなってくると、警告自体はかなり真実を帯びている。間違いなくそこには変異体か何かの危険な存在が眠っているのは想像に難くない。気になるのはあの見えるバリケードは、どちらが作ったのかということだ。
以下略



350:名無しNIPPER[sage]
2017/07/27(木) 20:08:42.61 ID:7tplFUfZ0
あ、あら?雲行きが何かおかしな事に……

ともかく乙!


351: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/28(金) 01:10:54.80 ID:4zGQxu9Q0
五百九十八日目

強襲班による高速道路の確保はほとんど終わっている。工作班の任務も新たに追加されたものを含めてかなり好調のようだ。推移は悪くなく進んでいると言っていい。

ただまぁ、今日は回収組のメンバー、フェイのせいでひと悶着あったようだがな。回収したドローンが高性能でかなりの範囲まで飛び、工作班が活動しているエリアまで奇跡的に飛んだらしい。ドローンは無事工作班の手によって回収している。
以下略



352: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/28(金) 01:50:20.66 ID:4zGQxu9Q0
4月11日

工作班による大型駅エリアの侵入路ルート確保、及びバリケード内と外側を繋ぐ地下道の出入り口に封鎖は好調に進んでいる。トラブルらしいトラブルは、回収組がテストで飛行させたドローンが、制御できないまま工作班の任務エリア内まで来てしまったことぐらいだろう。

ドローン自体は、無線でのやり取りで状況を把握したため、破壊せずに回収している。それ以外はむしろ好調に任務を終えることが出来たと言っていい。
以下略



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