過去ログ - これから日記を書く 七冊目
1- 20
47: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/20(木) 03:35:37.74 ID:qWb48Dj10
「…僕を迎えに? どうやって?」

それはDJフレンドにとっても説明が難しかった。すでに放浪者とフェアリーは飛び立ったと報告を受けており、こちらに向かっていることは間違いない。言葉に窮したフレンドは、とりあえず空を飛んでとだけ伝えると、フェアリーを知っているからか、エコーは静かに納得した。

「……。エコー、自分もそれなりにWWPについては話を聞かされている。君達、超能力者がPCPというもので生み出され、そして人間を恨んでいるともね。だからこそ、不思議なんだ。どうして人間である自分達に話を聞こうとしたのか、やっぱり皆に会いたいからかい?」

エコーは首を振った。間を置いて、自身は恨んでいないと答える。ひどい目にはあったのは間違いはなく、けれど、この1人で放浪している間で、生存者達に救われたこともあった。憎むべきはWWPであって、全てではないと。

それと合わせて、エコーはフレンドの放送に共感していた。音を操るエコーは、フレンドの言葉(おと)が新年を持ち、そして危険を承知で善意で行われていることを理解できた。そんな人間なら、きっと悪いことはしないだろうと確信をもって、超能力を駆使してここにきたのだ。

「そうなんだね」それだけ言う言葉も、照れくささと喜びが混ざっていることが、エコーにはわかる。

「でも、情報提供者さんだったよね。その人は勘違いしてるみたいだよ、悪い人達じゃないから話せばちゃんとわかってくれると思う」

「…。それなら、彼に任せた方が良さそうだね。今までどんな無茶も最高の結果を出してきたんだ、今の状況も、きっと」

彼の任務は相変わらず無茶だとは思っている。しかし、彼が出来ると考えているなら、きっとうまくいく。そう思わせる力が、放浪者は持っていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice