過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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496: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/08(水) 23:47:01.64 ID:xFtatYF40
それ自体は想定していたことだが、予想よりもその数は多かった。フェアリーの活躍により、第一目標のバリケードは破壊できたが、その向こう側から変異体を先頭にした群れが工作班に突撃を仕掛けてくる。しかし、タイミングは逸していた。

彼女の『浮かす』能力は、場合を選ばなければ大打撃を受ける可能性が高い。限定された出入り口、バリケードとして使用していた大型の瓦礫群。

本能か、それともセンスか、フェアリーは躊躇なく破壊の為にどかしたバリケードの部品を、その群れに投入していく。最初はそれを殴り返していたマッスルゾンビも、生身では対応が不可能な質量が飛んできた時に、呆気なく他を巻き込みながら潰された。

その頃には反応が出来たメンバーたちが見たのは、子供がおもちゃと赤の絵具で周囲をまき散らしたような光景だった。それに、対して反応をしなかったのは、エコー。

「フェアリー、これじゃあまた通るのが難しくなるから、どかさないとダメだよ」

「あー、そっかー」

山中は理解せざる得なかった、超能力者にとってこれぐらいは日常になれる。そういう力を持っているのだと。


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