過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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516: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/28(火) 00:40:44.98 ID:fzRQIlug0
『ひっひ。こちらに来る映像が唯一の視界な訳だーな』

「フェイへの指示を頼む。言った通り双眼鏡でもすでに見えない状況だ」

通常よりも念入りに処理を行った緩衝地帯エリア内とはいえ、パラノイアと決戦中という特殊な状態もあり、平山は操作中のフェイをカバーするように周囲の状況を伺っている。フェイも何とか勘でバリケード内を航行しているような状態だ。

「うぅ。ただ意味もなくコントローラーだけいじってる気分ス」

『フェイさん。ちょっと高度を落としてもらえないですか?』

気になるものがと、言う伊吹に従い何とか高度を落とそうとするが、何も見えないフェイからすれば、どの程度がいいのかすらも全く手探りだ。何とか、伊吹の指示を元に調整を試み続けると。伊吹から大きな声が聞こえ、次に平山のどうしたという大き目の質問が飛んだ。

『わかりません。何かがドローンぶつかったみたいで…、どこかに堕ちたみたいです。飛ばせないか試してもらっていいですか?』

フェイが何とか再度浮かしてみようと確かめてみたが、動きはするものの浮き上がる様子はない。カメラ機能は生きているが、どうやらプロペラが壊れた可能性が高かった。

「ぐぬぅ。誰が壊したんスかね」

『多分、画面に映っているモンキーゾンビ当たりでしょうね。死んでますが』

警戒して破壊を命令されたからであろうモンキーゾンビが、頭から落下してピクピクと痙攣している映像が、ドローンのカメラから映し出されていた。


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