過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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59: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/21(金) 23:34:40.75 ID:8XMKiyFm0
「……本当に考えてるの?」

恐る恐るという様子で、放浪者の後ろを歩くエコーはそう言う。エコーが捉えた音は、嘘でも本当でもないという、微妙なものだった。

「…そうならないよう終わらせるだけだ」

エコーにとって、初めて会うタイプの人間だった。エコーもこれから行うことは危険なのは想像できていて、容易いことだとは思えない。だというのに、目の前の男は出来て当然のように振る舞っている。

短い時間で、フェアリーから彼は超能力者ではないこと、ファントムシリーズという特殊なものを装着していることは聞かされた。その上で、まるで超能力者のように戦うとも。その意味は、この側にいてエコーは察していた。

音。彼から発せられるそれはとても静かだった。その上、目の前で見てるにも関わらずどこかおぼろげにさえ感じる。気付けばゾンビの背後に回り、首を刎ね飛ばすという話が現実味を帯びていた。

「…扉を少し開ける。探査を頼む」

もちろんあったばかりのエコーだったが、放浪者今、この時も、普段通りなのを感じながら、周囲の音を引きつけた。


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