過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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596: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/01/11(木) 03:21:30.05 ID:wZdEaKX50
フェイの目には、建物の屋上の端にしゃがみこむジャンピングゾンビの姿が見えた。それは、猫科の動物のように飛びかかる姿勢を見せている。もちろん、それは特技の飛びかかりの予兆。

視線を向けた先、ジャンピングゾンビも同様に見ているその場所、平山はバリケードの設置を急ぐあまり、今置かれている状況を把握できていなかった。サイドブレーキを下した自動車を移動させて、今自分に攻撃が降りかかるとは露ほども思っていない。

それに気づいたフェイが声をあげ、同時にジャンピングゾンビが跳ねる。顔を上げる平山が見たのは、途中で顔がはじけ飛び、地面に落下したジャイアントゾンビと、反射的に上げた盾に付着した肉片。

「何が…」

その言葉の間にも、今度は聞こえた発砲音の後に、近場のゾンビの頭がはじけた。平山とフェイは、破壊されたバリケード入り口の方に振り返ると、ウェスタン調の男がライフルを構え、こちらを見ている。保安官の姿があった。

「今のうちだ、敷設を終わらせるぞ! 2人とも引き続き頼む!」

「畏まりました。戦闘を継続いたします」

ロッサのアサルトライフルが唸り、フェイはその補助や囮を担う。バリケードを敷設しても破壊されのは目に見えているが、それでもそれを準備させる時間を奪うことは、できる。


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