631: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/06(火) 16:51:43.60 ID:w2bVecPQ0
明確な一撃を与えられない苛立ちからか、上位種は再度一ノ瀬に攻撃を仕掛けようとして、後方にいる井門へ飛びかかった。フェイント、本能的な動きをすると思っていた相手だけに、誰しもその行動に虚を突かれた。
「なめんな!」
だが、仕掛けた相手が悪かった。井門は自身が持つバランス感覚のおかげで、メンバー内で最も状況分析に長けている。簡単に不意をついたぐらいで動揺する人間ではない、それさえも最悪の1つとして片隅に置いておいたものの1つ。予期しているなら、人は動ける。
飛びかかりに噛みつきを、ライフルの銃床をその口に入れてそのまま突き出す。空に浮いていた身体は、その勢いで回転して仰向けに倒れた。ライフルで口から頭を押さえつつ、井門はウェーブナイフを頭に突きさし、粘ったその1体も地に伏した。
「エネミーダウン!」
これで残りは、EVEが抑えている最後の1体、素早く体を起こしてそこに向かう井門の目には、そのEVEと超能力者の2人、フェアリーとエコーの姿だった。
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