過去ログ - これから日記を書く 七冊目
1- 20
665: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/16(金) 20:14:50.57 ID:v3NYtuSt0
キングはつばぜり合いの状態でテーブルに蹴りを入れる。が、読んでいた放浪者はまだ余裕のある後方へ飛び、更に勢いをつけて、テーブルを飛び越えながらキングへを斬りつけ、読み切ったキングはそれを受け流し、横にあったもう1つの非常口に飛び込んで扉を閉め、鍵をかけた。

キングの階段を昇っていったであろう足音と、迫りくる背後のゾンビのうめき声が聞こえる。その事に放浪者は焦りもせずに振り返った。背中にある窓明かりを頼りに、その群れの詳細を確認すると、今まで戦った群れに比べて、明らかに変異体の数が少ない。急ごしらえの罠なのは想像がついた。それぐらい、キングも追い込まれているということだ。自身を囮にする必要があるほどに。

つまり、これまでの作戦の推移は何も問題なく、全メンバーや仲間が進めてこれたという証明。当然、他と全く連絡を取っていない放浪者では知りえない。そんな事態が起きていることはあり得る可能性は十分ある。

だが、もしそんな事態が起きていたとしても。いや、起きているのであれば、彼がキングを処理できなければ、それこそ顔向けできないことになる。

放浪者は押し迫るゾンビに、ウェーブソード・デュエルを構えなおした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice