過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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701: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/24(土) 01:34:56.58 ID:ZhL//B+a0
『と言う訳なんで、俺らもバリケードかラ出るっす。山中さんモ戻っテ大丈夫っす』

「えぇ、『よくわかりました』。通信終了します」

佐原から放浪者の言伝を聞き、山中が笑顔のまま怒っているのは、長い付き合いのあるメンバーならわかり切ったことだ。

ただ、感情にかまけてすべきことが見えなくなるような人間ではない。いったん理路整然に状況を分析した上で、彼女も当然、このままバリケード外に出るのが得策なのは理解した。

パラノイア(キング)という脅威は去ったとはいえ、ここで新たに目撃されたオーガ、及びスラッシャーの更なる変異と遭遇している。それ自体の純粋な戦闘能力は、残念ながら道具を使うパラノイアの方が劣る。長時間に及び戦闘で、全体の疲労も蓄積している上、スラッシャーの上位種との戦闘を経験している工作班は、素直に後退を開始した。

「そんで? あんたらはどうするんだよ?」

「バリケード外まで同道いたしますよぉ。それ以降は、流石に仕事がございますのでお別れでございますねぇ」

社長は井門の質問にそう返した。流石に行商でもこのバリケードを単独で移動するのは危険度が高い、当然の判断だ。何より、その方が安全と判断できる集団なのだから。そうするのは自然なことだった。


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