過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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729: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/27(火) 00:49:28.86 ID:YMK6GQZv0
井門は火器保管庫にいた。彼もまた、今回の戦いにおいて消耗した弾薬のチェックや、火器のメンテナンスをいつも通り行っている。移動距離としては、彼が最も大立ち回りをしたと言っていい。その事での疲労も十分あるのにこうしているのは、井門の持つバランス感覚が、重大な戦いの後だとしても浮かれられない。ちょっとした損な気質とも言える。

「井門さん、いますかー?」

「あぁ、どうした。一ノ瀬」

これまた別のベクトルでいつも通りの様子で、一ノ瀬が火器保管庫に入ってきた。人懐こい笑みも、そのままだ。

「本当に怪我とか大丈夫ですか?」

「いったろ、運良くしてねーよ。怪我らしい怪我したってのも、フェイぐらいみてーだしな」

それはそれで、井門は探索組は化け物だなとつくづく思う。が、生憎というなら、彼自身もそれに組み込まれる存在なのに、気付いていない皮肉はある。

「フェイちゃんは強い娘なので大丈夫です」

「あぁ、うん。そうだな」

断定的に、なぜか胸を張って笑う一ノ瀬に、井門は苦笑するしかなかった。


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