過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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74: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/04/27(木) 03:51:56.90 ID:DSCeJHgm0
しばらく地下道を歩く。何のための通路か、放浪者含めわからない。しかし、それでもWWPがここを見つけていない為か、足音と、それとどういう訳かが生きている電気が通電する音だけがする。

先ほどの放浪者の発言もあってか、3人は一言も発していない。放浪者もそのことを気にする様子もない。ただ淡々と目的地に歩いていくだけだ。その状態で、しばらくすると彼はとある扉の前で立ち止まり、1度だけ軽いノックをする。しばらくしてから、そこから誰かが飛び出してきた。

「遅いよー、おにーちゃ…ひゃ!」

それも、出てきたのは文字通り飛ぶ少女。恐らく、見たことはないものを見るだろうとだけ言われていた3人は、想定してないことに固まる。その少女も、放浪者に隠れてビクビクと固まっているのだが。

「…連れてきた。DJフレンドは中にいる。俺はもう少し、WWPの様子を伺ってくる」

その少女が付いていくと駄々をこねるのをなだめてから、まだ中にいる、エコーという人間に扉を開けておくから危険を感じたらすぐに全員で逃げるよう言って、また放浪者は元の道へ戻っていった。

3人は恐る恐るという様子で、中を見ると、そこには女性が2人いた。1人は中央に置かれたテーブルの向かいの椅子に座り、もう1人はその右斜め後ろに座り、まるで耳を澄ますように目を閉じて軽く俯いている。

「自分がDJフレンドだよ。君達が、情報提供者だね?」

「そうだ。で、あいつがあんたはWWPの味方じゃねーって…」

時間はある。ゆっくり話そうと、フレンドは座るように促して、会合は始まった。


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