801: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/03/15(木) 15:37:00.26 ID:9SMhg4n00
「…そういう訳だ、また留守を頼む」
放浪者は急ぎサンダーボルトの準備と、拠点のメンバーへの状況の周知をする。
「それは構いません。今までに比べれば、緊急的なことではないですからね」
「…。DJフレンドからの話の感じからして、恐らく頭は切れる相手だろう。自身の変異も冷静に分析しているようだから、敵対的な事さえしなければ大丈夫ではあるだろう」
そのやり取りをしていた2人に、エコーが寝ぼけ眼のフェアリーを連れてきたと報告する。眠いとフェアリーは訴えているのを、放浪者が頭を撫でてなだめる。
「僕も行こうか…? 相手が真実を言っているか、僕ならわかる…」
「…構わないが」
山中も、目配せしてきた放浪者に対して頷く。どこまでやり取りが真実かも含めて対応した方が、拠点自体の安全性を高めることができる。
いくらミュータントとはいえ、数々の修羅場と奇跡を起こしてきた放浪者と同格は早々いない。罠や相手の土俵に立つということがなければ。とはいえ、その場合はDJフレンド達のテリトリー内でもあるのだから、そんな無茶はないだろう。恐らく純粋な交渉と踏んでいいはずと、2人は結論を出している。
「フェアリーも、心配だからね…」
「ねむねむー…」
無事にたどり着くためのキーであるのは事実だが、いつも通りなフェアリーに放浪者は、少し諦めの気持ちを抱いていた。
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