803: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/03/15(木) 16:24:38.16 ID:9SMhg4n00
柳瀬は、DJフレンドに連れられて入ってきたのが、最初はエコー1人だと誤認していた。それは動体視力が向上したと言っていたミュータントも同様だった。
「…2人、というより、そちらのサングラスの人間がこちらに用がある。ということでいいか?」
声をかけられて、ようやっときっちりと認識した。思えば視界には入っていたし、いるのはわかっていた。そう、当たり前すぎて、いないと勝手に思い込むぐらいに、自然だった。
「(……。なるほど、DJフレンドが言う通り、僕と違う意味で普通ではない)」
「(やべぇぞ。あいつが変なこと言って、この人敵になったら、勝てんのか?)」
それぞれがそれぞれ、認識と同時に戦力差を理解した。2人もそれなりに経験を積んでいる生存者、相手の戦闘力の把握は、生き残る必須と言っていい。その優れた分析力、そして動物的な勘で、相手が本気になったらどうなるかわからないと、告げた。
「そうだよ。よろしく、放浪者さん」
「…よろしく。横にいるのはメンバーの一人、エコーという。同伴させてもらうが、問題ないか?」
そちらも、普通ではないことを感じながら、ミュータントは問題ないと、答えた。
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。