過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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822: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/03/22(木) 03:02:08.41 ID:I9nik+dY0
「…。発つのか?」

DJフレンドの警備の任務を終えて戻ってきた放浪者は、柳瀬と深山が出る準備をするのを見かけて声をかけた。

「ここに留まる理由はもうない。ようやっと、正確に憎むべき相手の名前がわかったのだしね。ついでに横にもいるけれど」

「だから、別に見捨てた訳じゃねぇって…」

柳瀬の反応を見るに、恐らく深山がいった事そのことに間違いはない。放浪者はそう思っているし、エコーも特に何も言ってなかった。ただ、正しくはあるのだが、その底の部分が何か違う。そんな予想はある。

遠回りとはいえ、同盟を組んだ間柄だが、たかだが一日程度の付き合いだ。そのそこに在る部分は、信頼を得なければ話されることはない。そして、放浪者もそれを知ろうというつもりはなかった。

「放浪者さんが、仲間を救うために向かった場所へ向かってみる。基地の位置を特定できれば、お互いに利益だろうからね」

「…あぁ、無理だけはするな。基地規模なら、恐らくADSP系統の防備ぐらいはあるだろう」

それに、あの夏の逃走時の規模を考えれば、間違っても2人で殴りこんで勝てる人数ではないのは想定できた。


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