928: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/04/22(日) 01:03:46.15 ID:zAKOnsqO0
「…久しぶりだな」
『あぁ、そうだね。悪いね、こんな時間にさ』
サポートチームから呼び出しがあったのは、探索組が戻ってから比較的すぐだった。連絡内容は新興都市でゾンビ化の究明を進めようとしている、あの、千護から。放浪者は何も言わず、すぐに携帯電話を代わった。
内容は現状の新興都市での物資収集の報告もあったが、それは本題ではない。重要なことには違いなかったが、彼女が彼に聞きたかったのは。
「…そうか、レジスタンスと接触してるのか」
『そ。そこの2人は、ま、悪い奴等じゃない。けど、レジスタンスそのものが良いかって言われたら、別な訳でさ』
今、千護とロバートが置かれているのは、そのままレジスタンスに身を置くかどうか。協力体制であることが、彼女として望ましいが、残念ながら相手は組織で、自分達は野良。それに、現状のWWPがアビスを探っている部分から考えて、支援なしでは到底無理な状況だ。
『あんたらのことを話すべきかどうかってところで、話を聞きたかったのさ』
「…そういうことか」
一方で、拠点はレジスタンスの情報を少なからず持っている。彼等の隠した物資も抑えており、例のメモリチップも。メンバーは少ないとしても、戦力部分はどこにも引けをとることはない集まり。規模は不明でも、対等と言える条件は揃っていた。
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