過去ログ - 少年「色とりどりの傘の町」
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6: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:13:34.56 ID:43HseE500
少女「気にする事ないよ。まだ傘が目覚めてないだけだって」

少年「そうかな。一日中ずっと考えているんだけど、どうしても感覚が分からない」

少女「うーん、確かに感覚は大事だよね。でも、案外急に出来るようになるかもしれないよ」
以下略



7: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:15:26.89 ID:43HseE500
少年(ああ、少女と居ると心がふわふわして心地良いなぁ)

少年(……でも、少女は友達が多い。僕にとっての友達は彼女だけでも、少女にとっては多数の中の一つ……)

少年(ああ、駄目だ駄目だ。一人になると暗い事しか考えられない)
以下略



8: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:17:59.95 ID:43HseE500
少女「おはよー、少年」ニコ

少年「……」

少女「あれ、どうしたの?」
以下略



9: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:20:17.48 ID:43HseE500
「遊びに行こうぜ!」

「今日はあっちに集まろう」

少年「……」カリカリ
以下略



10: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:22:18.97 ID:43HseE500
少年(いつもの帰り道が、やけに広く寂しく感じる)

少年(遠くから子供達の遊ぶ声がする)

少年(彼らは何がそんなに面白いんだろう)
以下略



11: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:23:32.71 ID:43HseE500
ザアアアアアアァァァァァァ

少年「がっ……!! っ……ぅ……!」

少年(強い強い豪雨が僕を呑み込む)
以下略



12: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:28:15.98 ID:43HseE500
少年「……ううっ」フラッ

少年(どうやら意識を失っていたようだ。立ち上がろうとするとまだふらついてしまう)

少年(壁に手をついて、ゆっくりと呼吸を整えて……ようやく顔を上げる事が出来た)
以下略



13: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:30:22.76 ID:43HseE500
少年(少女と話さなくなってから、一か月が経った)

少年(少女は完全に女子グループに入っている。最初からそうであったかのように)

少年(僕は道端の雑草のように、ひっそりと影を薄くする)
以下略



14: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:32:09.32 ID:43HseE500
少年(ああ、帰り道に雨を恐れて歩くのも、当たり前になっちゃったな)

少年(今は、大丈夫……かな?)

少年(出来るだけ屋根がある所を選んで進もう)
以下略



15: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2017/04/10(月) 18:33:30.71 ID:43HseE500
少年(それから、少女は少しずつ一人になる事が多くなっていった)

少年(忘れ物……と言うよりも、なくし物が増えるようになった)

少年(間違いない、あいつらの仕業だ)
以下略



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