116: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 17:04:33.86 ID:LzjXz4kL0
「もし強大な悪魔になれる代わりに、何か大切なものを犠牲にしないといけないなら、サターニャはどうする?」
「それは、大切さによるわね。大事な選択は必ずあるし、
同じような物をもう一度得ることができるものなら、犠牲もやむなしかもしれないけど……」
サターニャがずいと顔を近づけ、心配そうに私の瞳を覗き込む。
「ヴィネット、何かおかしなことを考えてない? すっごく怖い顔してるわよ」
ちらっと例の考えが脳裏をかすめたからだろうか。
ちょっと顔がこわばっていたかもしれない。
誤魔化すように声が漏れた。
「あ、あはは……」
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