123: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/04/10(月) 17:10:22.18 ID:LzjXz4kL0
  
  
  
 私はこの事実を知ったときに、あるおぞましい考えが頭をもたげた。 
  
 私とガヴは、高校を卒業してしまえば、おそらく二度と会うことはない。 
  
 実質的に死別とさえいえるかもしれない。 
  
 だが、もし私がガヴを吸収したとしたらどうだろうか。 
  
 きっと、死さえもふたりを分かつことなどできない。 
  
 かけがえのないものを、手放さずにすむ。 
  
 そのときの私は、わざわざ一人で頭を振ってその考えを否定した。 
  
  
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